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キャサリン妃の妹ピッパさん婚約、来春挙式

木村正人在英国際ジャーナリスト

キャサリン妃の第1子ジョージ王子誕生に沸くミドルトン家にまた、うれしいニュースだ。妹のピッパさん(29)が恋人の株式仲買人ニコ・ジャクソンさん(35)と密かに婚約、来春、結婚式を挙げるという。

ピッパさんの30歳の誕生日となる次の金曜日に正式に発表される。周辺は、ピッパさんは30歳までに結婚相手を見つけるのを目標にしていたと話している。

交際から半年以上が経っているとはいえ、ピッパさんとニコさんのスピード婚約の裏には、ジョージ王子の子育てで大活躍中のキャサリン妃の母親キャロルさん(58)の存在があった。

ピッパさんはキャサリン妃のロイヤルウェディングでブライズ・メイドを務め、素敵なヒップラインと愛らしい笑顔で一躍、世界中の人気者になった。

キャサリン妃がピッパさんのブライズ・メイドを務めるかどうかはまだわからない。しかし、キャサリン妃とピッパさんの仲は良く、もし実現すればビッグ・ニュースとなる。

ピッパさんの友人が、英日曜大衆紙サンデー・ピープルに、「キャサリン妃に続くおとぎ話はピッパさんです。ピッパさんにとってニコさん以上に相性の良い男性はいなかったようです」と語っている。

ピッパさんとニコさんは昨年、ロンドンのパブ(大衆酒場)で知り合った。お互い共通の趣味であるスキーや海外旅行で意気投合し、今年3月、2人はスイスで開かれたスキーマラソンに出場、完走した後、お互いの両親が見守る中で、キスを交わすなど仲睦まじいところを見せていた。

2月にはカリブ海のリゾート島で、キャサリン妃、ウィリアム王子、ミドルトン一家のホリデーに合流し、2人で手をつないで散歩するところをフォーカスされていた。7月にはウィンブルドン選手権男子準決勝で英国のアンディ・マリー選手の試合を観戦していた。ウィンブルドン選手権が始まる直前に婚約したという。

電撃婚約の仕掛け人ともいえるキャロルさんはキャサリン妃が英王室に嫁ぐ前、エリザベス女王に対する言葉遣いや態度が問題視されたことがある。

2006年12月にはウィリアム王子の陸軍士官学校卒業式で終始ガムをかむなど、ウィリアム王子とキャサリン妃の破局の原因と一時は英メディアにたたかれた。

キャロルさんはしかし、キャサリン妃を身ごもった際、退職、一からパーティー・グッズの通信販売を立ち上げて大成功させるなど、現代のブリティッシュ・ドリームの体現者。

ウィリアム王子の信頼を勝ち取ったキャロルさんは、ウェールズ地方アングルシー島のマラソンを見学したり、買い物に出かけたりしているキャサリン妃に代わって留守番をするなど、ジョージ王子の子育てを全面的にバックアップしている。

キャロルさんはピッパさんの婚約に大賛成で、婚約者ニコさんの両親とも仲良くやっている。英南東部ケント州でスポーツ店を経営しているニコさんの両親にオンラインビジネスの活用法を指南するなど、スーパー・ママぶりを十分に発揮している。

ピッパさんは英国の四季を楽しむレシピなどを満載した新著『セレブレイト』を出版、セレブ雑誌の外部編集長を務めるなど露出が急に増えたため、ウィリアム王子とキャサリン妃から「目立ち過ぎないように」とクギを刺されたと報じられていた。

ニコさんと婚約したことで、ピッパさんの浮いた話もなくなりそうだ。

ニコさんは「グラマースクール」と呼ばれる公立校で学び、英キングストン大学で経営学の学位を取得。大手広告コンサルタント・サーチやドイツ銀行で働いていた。

昨年夏にはロンドンの高級住宅街サウスケンジントンにある自宅を 156万ポンド(約2億3700万円)で売却している。(おわり)

在英国際ジャーナリスト

在ロンドン国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。masakimu50@gmail.com

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