U-23アジア選手権の大会MVPは昨季までJ2福岡でプレーしたウォン・ドゥジェ。一体どんな選手?

元アビスパ福岡のウォン・ドゥジェ(写真・蔚山現代公式サイト)

 AFC U-23選手権の決勝戦が26日に行われ、U-23韓国代表はサウジアラビアと対戦した。

 試合は0-0のまま90分を終えて延長戦に突入すると、後半113分に韓国がボックス左でFKを獲得。キッカーのイ・ドンギョン(蔚山現代)のクロスにチョン・テウク(大邱)が頭で合わせて、先制点を決めた。これが決勝点となり韓国が初優勝を果たした。

 今大会、韓国は6戦全勝で優勝を手にし、9回連続で五輪出場を決めた。

 そんなチームの攻守のつなぎ役となったのが、MFウォン・ドゥジェ(蔚山現代)だ。

 2017年6月からJ2のアビスパ福岡に加入し、昨年までプレーしていたことはあまり知られていない。

 福岡では在籍3年目の昨年はJ 2リーグ33試合、天皇杯2試合に出場。3シーズンの在籍で通算68試合と経験を積んだ。昨シーズン限りで福岡を離れ、2020年はKリーグの蔚山現代に移籍し、リーグ優勝を狙う。

 プロになる前は韓国の名門・漢陽(ハニャン)大学でプレーし、当時は背番号「10」をつけていた。U-19韓国代表にも選出された実力を持つ。

 1997年生まれの22歳で、身長187センチと恵まれた体格の持ち主。主なポジションはディフェンダーだが、ボランチでのプレーも得意とする。

 今大会は中盤の底で相手の攻撃の芽をつみ、攻守のつなぎ役に徹していた。グループリーグ初戦の中国戦を除き、すべてのシアにフルタイムで出場し、攻守にわたって中盤を支えた。その活躍が認められて、今大会MVPに選出されたというわけだ。

「彼は隠れた主役」

 それにしても昨年までJ2でプレーしていたウォン・ドゥジェが、U-23選手権の主力としてプレーして優勝まで勝ち取り、MVPをも受賞したのだから、驚きを隠せない。

 スポーツ紙「スポーツワールド」は「彼は隠れた主役だった」と称賛。

 当の本人は今回のMVPについて会見でこう語っている。

「この賞を自分が受け取ってもいいのか分からない。監督に与えられた役割をこなすことだけ考えていました。そのようなところを良く見てくれたのだと思います」

 とても謙虚なコメントで、好感が持てる。確かに韓国にとっては、みんなで勝ち取った勝利とも言えるだろう。

 そんな彼の性格の良さは、昨年、アビスパ福岡を去るときにクラブ公式サイトに残した言葉からもにじみ出ていた。

「プロの初のチームがアビスパで幸せでした。2年6か月間、多くの応援をしてくださって感謝していますし、来年2020年には必ずJ1に昇格できたらと思います。 韓国で応援します。今までありがとうございました」

 約6カ月後の2020年東京五輪に姿を見せるウォン・ドゥジェ。韓国は日本のライバルとはいえ、アビスパ福岡のファンやサポーターにとっては楽しみな時間になるだろう。

 もちろん、ウォン・ドゥジェもさらに成長した姿を福岡のファンに見せたいと思っているに違いない。