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21歳のアクーニャJr.が史上2番目の若さでシーズン30本塁打&30盗塁を達成!

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
23日のメッツ戦で今季30盗塁を決めたロナルド・アクーニャJr.選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

【23日のメッツ戦で今季30盗塁を達成】

 ブレーブスの若き主砲、ロナルド・アクーニャJr.選手が、23日のメッツ戦で8回に四球で出塁した後に二盗を決め、今シーズンの盗塁数を30の大台に乗せた。

 この結果アクーニャJr.選手は、すでに36本塁打を記録していることから、米国ではオールラウンド打者として高い評価を受ける「30-30クラブ(1シーズンで30本塁打以上+30盗塁以上を記録すること)」の仲間入りを果たすことになった。

 MLB公式サイトによれば、21歳の達成は、2012年に20歳で30本塁打&49盗塁を記録したマイク・トラウト選手に次ぐ、史上2番目の最年少記録だという。

【30-30クラブ達成者はMLBを代表する強打者ばかり】

 改めて30-30クラブについて調べてみると、MLB公式サイト上でチームごとに達成者人数を調べ上げ、ランキング形式にして紹介している記事を発見した。

 それを見ると、達成者たちは皆、MLBで一時代を築いた強打者ばかりだ。また多くの選手が複数回30-30クラブを達成しており、それだけMLBの中でも才能が突出した選手たちの集まりといっていいだろう。

 中でもバリー・ボンズ選手はパイレーツ時代2回、ジャイアンツ時代5回と計7回も30-30クラブを達成している、現在MLBで走攻守揃った最強の打者といわれているトラウト選手でさえ、2012年の1回のみ。ボンズ選手がどれだけ桁外れの存在であったかが理解できるだろう。

【さらに上をいく40-40クラブはわずか4人】

 ところでアクーニャJr.選手の30-30クラブ達成は、ある意味既定路線だった。まだ32試合を残しての達成なので、当然といえば当然だろう。彼がハイペースで本塁打数と盗塁数を伸ばしていく中で、人々の関心は30-30クラブ達成ではなく、「40-40クラブ」に移っていた。

 現時点で36本塁打まで伸ばしているので、40本塁打到達は問題なさそうだ。あとはどれだけ盗塁数を上積みできるかにかかっている。

 ただ1番打者として多くの打席数が与えられる上、出塁率もMLB18位タイの.379を残しており、盗塁を狙える機会は十分にあると考えていいだろう。

 ちなみに過去に40-40クラブを達成した選手は、MLB史上でも1988年のホゼ・カンセコ選手(42本塁打&40盗塁)、1996年のバリー・ボンズ選手(42本塁打&40盗塁)、1998年のアレックス・ロドリゲス選手(42本塁打&46盗塁)、2006年のアルフォンソ・ソリアーノ選手(46本塁打&41盗塁)──の4人しか存在していない。

 果たしてアクーニャJr.選手は、この特別な存在である4人の仲間入りをすることができるのだろうか。興味が尽きないところだ。21歳で40-40クラブ達成となれば、史上最年少記録となることも付け加えておきたい。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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