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元巨人のキャプラー氏がフィリーズ次期監督に就任

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
現役時代のゲーブ・キャプラー氏(写真:ロイター/アフロ)

 フィリーズは現地30日、ゲーブ・キャプラー氏の次期監督就任を正式発表した。

 キャプラー氏はMLB在籍12年間の外野手で、タイガースを皮切りに計6球団に所属。2004年にはレッドソックスでワールドシリーズ制覇も経験している。2005年には鳴り物入りで巨人に入団したものの、出場試合38試合で打率.153と期待通りの活躍ができないままシーズン半ばの7月に帰国の途に就いてしまった(その後レッドソックスとマイナー契約を結ぶ)。

 2011年にドジャースとマイナー契約を結び招待選手としてキャンプに参加したのを最後に現役生活を終えると、2012年に行われたWBC予選でイスラエル代表のコーチを務めたり、2013年にはFOXスポーツでMLB解説者を担当していた。その後2014年11月にドジャースのマイナー組織を統轄する育成担当ディレクターに就任し、若手選手育成に努めてきた。

 42歳のキャプラー氏はマイナーを含め監督およびコーチ経験はなく、フィリーズが大胆な決断を下したのは確かだ。だがこれまで日本のプロ野球に外国人選手として在籍し、MLBで監督を務めた人物はデーブ・ジョンソン氏(元巨人、1372勝1071敗)、チャーリー・マニエル氏(元近鉄、ヤクルト、1000勝826敗)、ケン・モッカ氏(元中日、525勝447敗)、トリー・ロブロ氏(元ヤクルト、93勝69敗)──と皆好成績を残している。

 果たしてキャプラー氏は彼らの仲間入りすることができるのだろうか。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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