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メッツが青木宣親を解雇

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
メッツを解雇された青木宣親選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 メッツは現地30日、青木宣親選手の解雇を発表した。この結果青木選手はFA選手となり、全球団と交渉可能な立場になった。日本球界への復帰も可能だ。

 青木選手は昨年オフに自身にとって5チーム目となるアストロズと契約し、2017年シーズンを迎えた。しかしシーズン半ばの7月31日にブルージェイズにトレードされることに。ブルージェイズでは出場機会に恵まれないまま40人枠から外されるDFAになった後、8月29日に自らの希望で解雇処分となり、9月2日にメッツ入りしシーズンを終えていた。

 メッツでは27試合に出場し、打率.284、出塁率.371を残すなど故障者続出の外野陣の穴を埋めており、地元ファンの間からも青木選手のチーム残留を求める声も挙がっていた。いずれにせよメッツは青木選手と再契約するかどうか12月上旬までに決めなければならず、それが早まったかたちになった。

 メッツは来シーズンには負傷したヨエニス・セスペデス選手、マイケル・コンフォルト選手ら主力外野手が戻ってくる予定で、必然的に青木選手は控え外野手に回ることになる。しかも青木選手は年俸調停の資格を得ており、メッツがこのまま再契約をする場合600万ドル(約7億円:米メディア予測)を超える年俸を用意しなければならず、メッツにはすでに650万ドルを支払ってる控え外野手のフアン・レガレス選手もいることから、再契約が見送られたようだ。

 2012年からMLB挑戦を始めた青木選手はMLB在籍6年間で計7チームに在籍し、打率.285、33本塁打、219打点、98盗塁を残している。

 果たして来シーズンの青木選手の所属先はどこになるのだろうか。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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