Yahoo!ニュース

野茂氏元同僚のモンデシーが母国ドミニカで8年の禁固刑に

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
現役時代のラウル・モンデシー氏(写真:ロイター/アフロ)

 「ラウル・モンデシー」という名前に聞き覚えがあるMLBファンも少なくないだろう。1995年に野茂英雄氏がドジャースに移籍した当時の同僚で、野茂氏を含め同チームから5年連続新人賞を獲得した“ドジャース新人賞5人衆”の1人で、走攻守揃った外野手として計6チームで活躍した選手だ。現在は2人の息子がロイヤルズとブルワーズに在籍しており、今でも球界では馴染みのある名前でもある。

 そのモンデシー氏が母国ドミニカで8年の禁固刑に処せられた。スポーツ専門サイトの『The Score』によると、第一報を報じたのはドミニカの『Deportivo Z 101』の編集者、ヘクター・ゴメス氏のツイートだ。

 罪状は、モンデシー氏の地元サン・クリストバルで市長を務めていた際に犯した公金横領及び贈収賄だという。8年の禁固刑ととともに、6000万ペソ(約1億4000万円)の罰金も科せられている。

 モンデシー氏は2005年シーズン終了後に引退すると、そのままドミニカで政界に進出。2006年5月にサン・クリストバル市から代議員に選出されていた。その後2010年にサン・クリストバル市長に当選し、昨年まで同職を務めていた。

 ちなみにモンデシー氏がMLB在籍13年間で獲得した生涯年俸は6647万ドル。現在の通貨換算で約73億8000万円に昇る。普通に考えれば悠々自適なリタイア生活を送れる十分な額を稼いでいたのだが、モンデシー氏に一体何が起こったというのだろうか?

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

菊地慶剛のスポーツメディア・リテラシー

税込550円/月初月無料投稿頻度:月3、4回程度(不定期)

22年間のMLB取材に携わってきたスポーツライターが、今年から本格的に取材開始した日本プロ野球の実情をMLBと比較検討しながらレポートします。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

菊地慶剛の最近の記事