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メッツのコリンズ監督が今季限りで引退か

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
今シーズンで契約が満了するテリー・コリンズ監督(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ニューヨークの地元紙『Daily News』が現地21日、メッツが来シーズンに向け、テリー・コリンズ監督に代わる次期監督の人選作業に入っていると報じた。

 クリスティン・アッカード記者が報じたところでは、メッツ関係者から確認し、チームはまだ本人と話し合いを行っていないものの、今シーズン限りで契約が満了し、すでに68歳を迎えているコリンズ監督がシーズン終了後に引退すると予測しているという。

 そのためメッツは来シーズンに向け、新監督の人選作業を行っており、昨年までベンチコーチを務めていたボブ・ゲレン氏(現ドジャース・ベンチコーチ)、元三塁コーチのチップ・ヘール氏(現アスレチックス・三塁コーチ)、現ベンチコーチのディック・スコット氏、同じく現三塁コーチのケビン・ロング氏らの名前が挙がっているという。

 2007年からオリックス監督を務めた(2008年シーズン途中で辞任)経験もあるコリンズ監督は2011年にメッツ監督に就任し、すでにチーム史上最長の在位期間を誇り、史上2番目の勝利数を記録している。しかし今シーズンは主力選手の負傷が相次ぎ思うような戦いができず、シーズン中盤から下位に低迷し3年連続プレーオフ進出を逃している。

 テリー監督自身は今後の去就について未定であることを繰り返し強調しているが、監督に近い野球関係者は、まだ引退するかどうか定まっておらず、他チームへの移籍も含めいろいろな選択肢を検討することになるだろうと話している。

 一方で複数のメッツ関係者によると、現時点で決定しているのは、同じく今シーズン限りで契約満了するサンディ・アルダーソンGMとの再契約のみだという。だが監督の人事権を持つアルダーソンGMでさえも自身の去就を含め、「シーズン終了後に話し合う」と明言を避けている状況だ。

 メッツ移籍後大活躍を続ける青木宣親選手の去就にも関わる案件だけに、今後の動向が注目されるところだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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