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オリオールズが93年ぶりに不名誉記録を樹立

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
23日のレイズ戦に先発し9失点を記録したオリオールズのヒメネス投手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

23日のレイズ戦。この日先発したウバルド・ヒメネス投手は立ち上がりから乱調で、2回終了時点で5失点を記録し、あっさりと記録を樹立してしまった。

1924年のフィリーズ以来、実に93年ぶりに達成された記録は、20試合連続で5失点(自責点)以上という、オリオールズ・ファンならずとも、なんとも悲しくなってしまう不名誉なものだ。

これだけの失点を続けていればチーム成績もいいはずはない。記録を達成した20試合でわずか6勝しかできていない。チーム防御率も惨憺たる状況で、現在MLBワーストの5・10という状況だ。

今シーズンのオリオールズは開幕から地区首位を走り、好スタートを切っていた。しかし5月21日から7連敗を喫するとチーム状況は一変。今月に入っても6連敗するなど、厳しい戦いを強いられている。

もちろんその原因の一つが投手陣の乱調だ。チーム打率は.258でMLB全30チーム中13位と決して見劣りする打撃力ではないが、それでも最近の投手の大量失点をカバー仕切れてないため、どうしても敗戦が多くなってしまう。

ちなみに24日の試合で5失点以上を記録すると、最長記録を更新してしまうことになる。明日の先発投手は、防御率3・72と現在オリオールズ先発陣で最も安定しているディラン・バンディ投手の予定だ。だがそんな彼も、6月は1勝3敗、防御率6・64と精彩を欠いている状況だ。

果たして記録更新はあるのだろうか?

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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