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MLBが選手の個性を発揮させる奇抜イベント開催へ

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
これまでもMLBでは母の日などで特別仕様のスパイク、バットが許可されてきた(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

このイベントに関して第一報を報じたのが、Yahoo!スポーツのジェフ・パッサン記者だ。イベントの詳細を記したメモを入手したのだという。

この記事によると、このイベントは選手会との合意の下で行われる慈善イベントになる予定で、とにかく選手がそれぞれの個性を全面に押し出すことができるというものだ。

例えばイベント期間中、選手はユニフォームの表記を自分のニックネームに変更できる(あくまで適切な範囲内で)他、自分が野球選手として成長できる要因になった企業名や人物名が入ったパッチも貼り付けることができるという。

またスパイク、リストバント、打撃用グローブ、キャッチャー・マスク等の備品についても、審判から不適当と判断されなければ、自分の好きな色、デザインを使用できる。

基本的にMLBでは選手たちに所属するチームカラー以外の色を使った備品の使用を禁止している。それとは別に、母の日や父の日などの特別な日にピンクやブルーなどの特別仕様の備品を使用することができたが、あくまで統一したものでしかなかった。それを今回は、選手のアイディア次第で色、デザインを決めることができるのだ。

このイベントの最大の目的はなんと言っても社会貢献だ。イベントで使用された個性豊かな選手たちのユニフォームは、MLB公式サイトを通じてオークションにかけられ、その売り上げは選手会と共同して推進している基金に回り、米国及びカナダの若者を対象とした野球、ソフトボールの普及活動として活用される予定だ。

まだMLBから正式発表されていないが、選手も楽しめ、さらに社会貢献にも繋がるという“WinーWin”のイベントだ。果たして人気選手たちがどんな格好でプレーするのか、今から楽しみで仕方がない。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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