きょう(4日)昼過ぎ、栃木県矢板市などで、竜巻とみられる突風が吹き、建物の屋根が飛んだり、窓ガラスが割れるなどの被害がありました。現地の被害状況をみる限りでは、先日(2日)の埼玉・越谷で起きた竜巻よりも、被害の程度は小さいように思います。また、報道では竜巻の目撃があるようですが、現時点では、被害状況などで竜巻が発生したのか、しっかりと確認する必要があると思います。

竜巻などの突風をもたらす雲は非常に発達した積乱雲です。今回も、気象レーダでは南から北へ移動した、発達した積乱雲を捉えています。巨大な積乱雲(スーパーセル)であったかどうかは、雲の中に発生する渦巻き(メソサイクロン)の有無で決まります。これはドップラーレーダの解析を待たないといけないので、現時点ではスーパーセルだったか、はっきりといえません。

今回の突風には台風17号が影響していると思います。台風の東側には非常に湿った空気があり、わずかに持ち上げられただけで、すぐに雨雲になってしまうような湿った空気なのです。今回は上空と地上の気温差は約30度、埼玉・越谷では約40度でしたから、今回は前回ほど、気温差が大きかったわけではありません。

では、なぜ?きょうも?

台風17号は午前9時に、四国付近で温帯低気圧に変わりましたが、台風が持ち込んだ暖かい空気は本州に流れ込んでいました。この非常に湿った空気が関東平野に流れ込み、栃木県付近で西部の山地により収束し、雨雲が強化された可能性があります。

竜巻をもたらす気象現象は主に前線と台風があります。埼玉・越谷が「前線型」であった一方で、きょうの突風は「台風型」であったといえそうです。