プレス発表会のイメージを変えたLINEのARカンファレンス #LINEDAY2020
KNNポール神田です!
2020年9月10日(木)毎年恒例のLINE カンファレンスが、新型コロナ対策として、はじめてリモートで開催された。
怒涛の発表と長時間に及ぶカンファレンスだが、今年はなんといっても、自宅から『ながら視聴』でも参加することができたことがとても新しかった。今回のリモートカンファレンスのインプレッション部分をお伝えしてみたい。
■10万人を越える視聴者が参加のリモートオンラインカンファレンス
本来の会場であれば2,000人ほどの参加であったが、今回は、同時視聴10万人という参加が実現できたようだ。しかし、大きな(バーチャル?)舞台でのプレゼンテーションに慣れている登壇者でも、拍手のない舞台では、どことなくぎこちなさは感じとれてしまう。そう、無観客なので、リハーサルかゲネプロのような感覚になってしまうのだろう。
LINE DAY2020
LINEの出澤 剛社長が、『冒頭でのアイスブレイクで、コメントもいただいておりまして「10万円ください」というコメントがありましたが、それは別の澤違いの前澤さんでして…』。通常の観客がはいっている会場では、爆笑となるようなシーンでも、無観客で反応がないので非常に現場では、やりにくい場であろうと感じてしまう。
しかし、『AR』や『MR』のような演出も、CGとの合成による演出もできるので、コロナ禍に関係なく新たな表現手法としてのオンラインの可能性が感じられる。生でやる部分とビデオでの演出などもふくめて表現方法は多くありそうだ。
『引きの絵』が撮れるバーチャルスタジオの設備があれば、いつでも、このようなインパクトのあるプレゼンテーションの『絵』が可能になりそうだ。
■怒涛の発表も『タイムシフト』で再確認できる
今回の怒涛の発表も『オフライン』の会場では、終始緊張の時間が続くが、今回は、YouTubeの画像がすぐに用意されて再確認しながら、『タイムシフト』で視聴することができるようになる。
また、メディアの紹介も長丁場ではなく『だいたい3分でわかる』という時短モードも登場。
■『インフォグラフィックス』満載のリポート&求人ページ
また、LINE側でも、発表されたサービスのダイジェストも今回はユニークに紹介されている。
まずは、インフォグラフィックスを使った1枚の図解。最近では『グラフィックレコーディング』という手法でよく見られるようになった。
しかも、秀逸なのは、その発表をそのまま求人ページと一緒にしているのが見事といえるだろう。
プレス向けの発表会というよりも、一番アピールしたいのは人材獲得の部分のようだ。
https://line-online.me/articles/l000626.html
■ひとつの会場に集まれないから、集まらなくてもできること
AppleのWWDCカンファレンスも、AppleEventも、今年は無観客で、ビデオ主体のライブでどことなく、『NHK紅白歌合戦』のようなガッチリと決まったフォーマットで『インフォマーシャル』を見させられた感が強かった。
しかし、LINEの今回のテーマは新型コロナ以降の『New Normal』という硬いテーマに向かってのLINE社のヴィジョン共有大会の側面が強く出ていたように感じた。ヤフージャパンとの合併を前にしての、最後のLINE単体でのカンファレンスでのカラーを見ることもできた気がする。
□全編録画によるAppleのライブイベントは、1時間にわたる全編コマーシャルだった
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20200916-00198591/