岸田文雄氏twitter、最大の違和感の要因は…
KNNポール神田です。
自民党総裁選に立候補を表明した岸田文雄政調会長氏のツイート
https://twitter.com/kishida230
岸田文雄(自民党税調会長)のtweetが話題のようだ。フォロワーは1.5万人
ハフィントンポストは、なかなか手厳しいジェンダー的な指摘だが、筆者は、そこはあまり気にかからない。確かに『昭和時代』の良妻賢母的なイメージは醸し出されてはいる…。ただ、たまたまそうであっただけのような気がする。しかし、家庭での、しかも食事時の互いの完全マスクの防備の姿には、あまりにもいびつだとは思うが…。
一方、乙武氏は他人の家庭に口をはさむ人たちへの『強烈な違和感』を表した…。
いくら他人の家庭とはいえ、自民党総裁選に立候補した候補者の家庭なので、総理にふさわしい家庭かどうかという好奇心が働くのはしかたがない。また、わざわざ、忙しい実質的な総裁選の事前選挙活動まっさかりの『イメージ戦略』の一貫として、この構図とこのキャッチを選んだセンスというのも『総理』として情報を発信していく器なのかどうかを伺い知ることができるだろう。
■この構図の写真を誰がどのような意図で撮影したのか?
筆者が、最大の違和感を感じているところは、完全防備のペアマスクでも、立ちっぱなしの奥さんでもなく、空っぽのグラスでもなく、箸置きがないことでもなく、ランチョンマットなしでもなく、#岸田文雄 #自民党総裁選 #束の間のひととき #妻の手料理 としてのカメラアングルである。
ここは、 #束の間のひととき #妻の手料理 がメインであるはずだ。
せっかくの #妻の手料理 はからっぽのグラスで隠れ、ミツカン味ポンも3割くらいの残りで、料理が何も伝わらない…。
そして、 #束の間のひととき だけれども、気になるのが、撮影者は誰なんだろう…ということだ。
せっかくの、#束の間のひととき に違和感なく、溶け込んでカメラを撮影できる人だ。秘書なのかPR会社なのかそれとも…。
そして、この少なくとも3人がいるこの空間に対して、#束の間のひととき と言い切れるところに違和感を感じてしまう。
■家族であればもっと違った表現ができたはずだ
岸田文雄氏の過去のツイート(2020年6月2日)には、3人の息子さんとの乾杯シーンがアップされている。
息子が三人いますが、昨日で三男が20歳を迎えました。
家族でお酒を飲むって改めて良いもんですね。
さらに、議員宿舎では、岸田氏の秘書である長男と大学生である次男との男3人の家族生活だという(2020年8月24日放送)
そう、考えると、奥さんの上京で、久しぶりに家族揃っての #束の間のひととき であれば、家族全員のインカメラショットにすべきだったのではないだろうか?すると、家族そろって支えている総理候補の絵面はそろうはずだ。
息子さんたちも取材カメラでの顔出しでNGではないのだから。しかも長男さんは、岸田氏の若い頃と同様、父の秘書であり、将来は政界を目指すこともあるのであれば父を支える立場での露出は大歓迎のはずだ。
情報発信力、メディア戦略、総理になればなるほど、それらの力がさらに求められる。次期総理としての準備期間が長ければ長いほど、戦略的にしっかりと『家庭を大事にする総理像』を作り上げてきてほしい。