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#育児衝撃画像 #育児衝撃映像 のそこにある衝撃の共感性

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:いらすとや

KNNポール神田です。

twitterの ユーザーが勝手にはじめたルール #ハッシュタグ という『タグクラウド文化(フォークソノミー)』が定着して久しい。『twitter(2006年)』は、10年ディケイドを過ぎ、すでに13年目に突入だ。#ハッシュタグ はすでに YouTube やInstagram Facebook などで、ソーシャルネットワークの中でも外部連携性をもってシームレスでゆるやかな『ネットワークの外部性』効果をも持ちはじめた。

そして、ハッシュタグは時折り、世界各地でパワフルに活用される。誰が仕掛けたわけでもなく、自然派生で拡散されていく…。特に日本では、その中でも、苦労をわかち合う美徳の文化があるようだ。

  1. 名画で学ぶ主婦業は、名画の苦悩の表情と主婦のコメントという意外性が、名画の別解釈という意味で2018年に人気を博した。

『#名画で学ぶ主婦業 という名画への入り口はありだ!』

https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20181025-00101746/

そして、2019年#育児衝撃画像#育児衝撃映像で続々と家庭内のショッキングニュースが届けられている。

ソーシャル・ネットワークがなかった頃、スマホの写真がなかった頃、もう、親たちは、こどもたちのイタズラに辟易としながらも、仕方なしと思い、叱かる事くらいしかなかった…。しかし、今の時代、子どもたちの悪魔のふるまいに関して、叱る前に『撮影する』という心の『ゆとり』が生まれたと感じる。

そう、家庭内の被害の甚大さよりも、むしろその子どもたちの悪魔のふるまいをネタにして、『ハッシュタグ映え』を狙えるようになったからだ。小さな不幸の衝撃も、共有することによって癒やされる時代だ…。こどもの好奇心は、しつけだけではなく、思い出として残せるようになった。当の子供本人の記憶にはなくても、子を持っていた親御さんの共感は、たくさん、あるあるネタとして共感される。

いや、いずれ、当の子供本人も検索すると悪戯の歴史が紐とかれることだろう…。そして、自分の子供が現れた時に、自分の悪戯と比較してネタ化する時代がやってくることだろう。

■今日も繰り広げられる憎みきれないちいさな悪魔の悪戯

https://twitter.com/hashtag/育児衝撃画像

https://twitter.com/hashtag/育児衝撃映像

家はプールではない…。

気づかなければわからない…。

ルンバの乗りこなしがさすがです…。

食べたはずのカレーはどこへ消えた?

そこはオフロではありません…。

目と目があってニッコリされても…。

子どもの衝撃行動を集めたハッシュタグ「育児衝撃画像」が大盛況 「ドライヤーにたくあん詰め込み」「ガラス越しに変顔ぶちゅーっ」

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1903/29/news109.html

ネットにヤバい子どもたちが溢れてる(いい意味で) #育児衝撃画像 ハッシュタグ「 #育児衝撃画像 」が衝撃的すぎてもう。

https://www.buzzfeed.com/jp/hiroshiishii/shougekiikuji

「#育児衝撃画像」に、ネットが震撼・爆笑する 子どもは自由気ままで、時に残酷だった

https://www.huffingtonpost.jp/entry/ikujisyogekigazo_jp_5c9d7805e4b00ba63279b55e

「#育児衝撃画像」のインパクトが子育て史上最大な件 24選

https://curazy.com/archives/241981

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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