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【NHL】スタンレーカップ・ファイナル第3戦は、ディフェンディング・チャンピオンが雪辱!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
得点を決めたスティーブン・スタンコス(左)(@NHL.com)

予想外の大差となった第2戦から、試合会場をタンパベイに移しての第3戦は、ホームに戻ったタンパベイ・ライトニングが、6-2でコロラド・アバランチを下し、対戦成績を1勝2敗としました。

ここまでの2試合で、タンパベイは、試合開始10分で合計5つのゴールを許しており、立ち上がりの悪さが試合結果に結びつく展開となっていました。

この日の試合も、第2戦の勝利の立役者であるバレリ・ニチューシュキンがゴールを決め、コロラドが先制!

(参考記事:【NHL】スタンレーカップ・ファイナル第2戦は、予想外の大差でコロラド アバランチが勝利!

かと思われましたが、タンパベイのヘッドコーチであるジョン・クーパーがチャレンジ権を行使。ビデオレビューによってオフサイドの判定となり、ニチューシュキンのゴールはノーゴールに。

チャレンジ権は、成功すれば失点が取り消されますが、判定が覆らない場合は逆にペナルティを課されてしまうという、いわば「大博打」。ここまで2試合の立ち上がりの悪さを払拭するためにも、必要な「大博打」であったのかもしれません。

8分19秒にコロラドに先制点を許したタンパベイでしたが、前の2試合と違い、第1ピリオドのうちに2-1と逆転し、リードを保ったまま第1ピリオドを終えました。

第2ピリオド以降は、アンドレイ・バシリエフスキ―を始めとした守りを中心とした試合展開で相手の反撃を抑え、また、攻撃陣も第2ピリオドに4点を加え、コロラドの先発ゴーリーであるダーシー・ケンパーを引きずり下ろしました。

第2戦では7失点したものの、第3戦では好守を見せたバシリエフスキ―(@NHL.com)
第2戦では7失点したものの、第3戦では好守を見せたバシリエフスキ―(@NHL.com)

タンパベイは、今年のプレイオフでは、ホームアリーナであるアマリー・アリーナでの成績は7勝1敗で、現在7連勝中と、ホームゲームでは絶対的な強さを誇っています。

ニューヨーク・レンジャーズとのカンファレンス・ファイナルでも、2連敗スタートとなったタンパベイですが、その後は4連勝して勝ち抜いているあたりは、ディフェンディング・チャンピオンの経験の豊富さが活かされているのかもしれません。

対して敗れたコロラドですが、ここまでのファイナル3試合で、チームの中心選手であるネイサン・マッキノンが、まだ、ゴールを決めていません。第1戦で活躍したアンドレ・ブラコフスキーはケガにより、今回の遠征には帯同していないとのこと。また、途中交代したケンパーを、第4戦でも起用するのかどうか。

(参考記事:【NHL】スタンレーカップファイナル第1戦は、コロラド アバランチが勝利!

第4戦は、6月22日(現地時間)、同じタンパベイのホームアリーナで行われます。 

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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