【NHL】ピッツバーグペンギンズがファイナルへ! 勝利のカギとなったのはクロスビーの「相棒」の抜擢

ソチ五輪のカナダ代表でプレーしたクリス・クニツ(左)とシドニー・クロスビー(写真:ロイター/アフロ)

NHLのプレーオフは、昨夜(現地時間)ピッツバーグでイースタンカンファレンスのファイナル第7戦が行われました。

試合は第3ピリオドを終えたあと、オーバータイム(OT=20分のサドンビクトリー方式)を戦っても決着がつかず、2ndオーバータイムまでもつれる大熱戦に。

相手チームを上回るシュートを放ちながら、オタワ セネターズのGK クレイグ・アンダーソン(36歳)の好セーブの前に、ピッツバーグは苦しめられていましたが、FWの クリス・クニツ(37歳=黒#14)がスラップシュートを決め、2年連続のスタンレーカップ ファイナル進出!

対して、カナダのチームの最後の砦だったオタワは力尽き、イースタンカンファレンスのファイナルが幕を下ろしました。

▼勝利のカギとなったのはクロスビーの相棒の抜擢

この日のクニツは、サヨナラゴールだけでなく、ともに無得点で迎えた第2ピリオド中盤に、先制ゴールを決めています。

実は、この先制ゴールが、クニツの、、、もとい、ピッツバーグに勝利をもたらせるキッカケとなったのです。

▼試合途中にトップラインへ抜擢

NHLの試合では、ほとんどのチームがFWを12人ベンチ入りさせ、プレーメイク役のCF(センターフォワード)と、その脇を固めるウイング(RW=ライトウイングとLW=レフトウイング)の3人が組む「ライン」を4つ設けます。

チームによって異なる場合もありますが、トップラインと呼ばれる1つ目ラインや、2つ目のラインに、攻撃力の高い主力FWを揃えるのが一般的。

ただ負傷者が出たり、選手のプレーぶりによって、試合途中に組み替えることも可能です。

37歳で開幕を迎えた今季のクニツは、NHLにデビューした年以来、13季ぶりに得点が二ケタに届かずじまい(71試合出場・9ゴール)。

そのため、マイク・サリバン ヘッドコーチ(HC)は、全盛期のような働きは難しいと判断し、クニツを4つ目のラインで起用し続けました。

ところが、この日のクニツは冴えを見せ、先制点を決めたのを見たサリバンHCは、試合途中に(最も出場時間が少ない)4つ目のラインからトップラインに抜擢したのです。

▼クロスビーの相棒

ピッツバーグのトップラインと言えば、NHLを代表するプレーヤーの一人、シドニー ・クロスビー(29歳)がCFを担い続けています。

そのウイングとして、クニツは抜擢されたのですが、実はこのポジションこそ「クニツの持ち場」 と言える役割なのです。

ベテランとなった近年こそ、4つ目ラインでの起用が増えてきましたが、クニツは長年の間、クロスビーの脇を固めるウイングとして、トップラインでプレー。

この二人のコンビネーションプレーや、阿吽(あうん)の呼吸とも言える信頼関係を重要視したのは、カナダ代表のスティーブ・アイザーマンGM(元デトロイト レッドウィングスFW)。

アイザーマンGMは、批判の声が出るのは承知の上で、クニツをソチオリンピックのメンバーに選出したほどで、いわば「クロスビーの相棒」と呼ぶべき選手なのです。

▼クロスビーのパスをサヨナラゴール

試合開始から3時間40分が経過し、あと8分で日付が変わろうとしていた2ndOT 5分9秒。

クロスビーからのパスを、クニツは迷うことなくシュート! 

クロスビーの相棒の劇的なゴールで、ピッツバーグがスタンレーカップファイナル進出を決めました。

しかしクニツは、この試合で最も活躍した選手に与えられるファーストスターに選ばれながら、試合後に真剣な面持ちでこう話していました。

「自分だけの働きではなく、氷上でプレーする全員の働きが、我々の目標を達成するためには必要なんだ」

アナハイムダックス在籍時も含めて、自身4度目のチャンピオンを狙うクニツが、どんな働きを見せるのか?

ウエスタンを制したナッシュビル プレデターズと対する スタンレーカップ ファイナル は、29日から始まります。