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アイスホッケーを知らなくても(ちょっと)語ることができるNHLの基礎知識・その2

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
NHL100年目のシーズン開幕へ(Rights of Jiro Kato)

前回の記事では、NHLのシーズンがどのように進み、チャンピオンが決まるのかを紹介しました。

続いて今回お届けする「NHLの基礎知識・その2」からは、頭の片隅に入れておけば、いつかどこかで話のタネにできる「NHL全30チームの話題(小ネタ !?)」を、ディビジョンごとに紹介します。

尚、本文中のリンクをクリックしていただくと、筆者のオフィシャルサイトに掲載した該当する項目の記事を、ご覧いただくことができますので、併せてお楽しみください。

▼イースタンカンファレンス・アトランティック ディビジョン

★ボストン ブルーインズ(ホームタウン=マサチューセッツ州ボストン)

NHL加盟=1924年 優勝=6回(直近2011年)

昨季=レギュラーシーズン(RS)敗退

1924年に初めてアメリカからNHLへ加盟したチーム。

スロバキア出身のキャプテン ズデノ・チャラは、

身長2メートル6センチを誇るNHLで最も背の高い選手。

★バッファロー セイバーズ(ニューヨーク州バッファロー)

加盟=1970年 優勝=なし 昨季=レギュラーシーズン敗退

チェコ人GKドミニク・ハシェクを擁して、1999年にファイナルへ進出。

元日本代表コーチのアンドリュー・アレンが就任した昨季は、

シュートセーブ率が、前年の24位から12位にアップした。

★オタワ セネターズ(カナダ・オンタリオ州オタワ)

加盟=1992年 優勝=なし 昨季=RS敗退

カナダの首都のチームなのに、新ヘッドコーチ(HC)と参謀役のコーチは、

昨季までスイスのチームを指導していた上、 

キャプテンのエリック・カールソンはスウェーデン人。

★モントリオール カナディアンズ(カナダ・ケベック州モントリオール)

加盟=1917年 優勝=23回(NHLのみ・直近1993年) 昨季=RS敗退

ワールドカップで優勝したカナダのGKキャリー・プライスがチームの顔。

NHL最多優勝回数を誇る名門チームだけに、

永久欠番に定められた背番号が「15」(のべ18人)もある。

★トロント メイプルリーフス(カナダ・オンタリオ州トロント)

加盟=1917年 優勝=13回(直近1967年) 昨季=RS敗退

低迷脱却への切り札として、優勝経験豊富なマイク・バブコックHC

8年総額5000万USドルで引き抜きながら、昨季も最下位。

ファンの期待はドラフト全体1位のオーストン・マトュースら若手選手だけ!?

★デトロイト レッドウィングス(ミシガン州デトロイト)

加盟=1926年 優勝=11回(直近2009年)

昨季=プレーオフ(PO) ファーストラウンド敗退

北米4大スポーツでは最長の25季連続プレーオフ進出を継続中。

来季から新しいホームアリーナへ移転するため、

数々の名勝負の舞台となったジョールイスアリーナで戦うのは今季が最後。

今季で役目を終えるジョールイスアリーナ(Rights of Jiro Kato)
今季で役目を終えるジョールイスアリーナ(Rights of Jiro Kato)

★タンパベイ ライトニング(フロリダ州タンパ)

加盟=1992年 優勝=1回(2004年) 昨季=POサードラウンド敗退

日本人オーナーの尽力もあって、初めてフロリダに誕生したNHLチーム。

デトロイトのキャプテンとして三度優勝したキャリアを誇る、

スティーブ・アイザーマンがGMを務めている。

★フロリダ パンサーズ(フロリダ州サンライズ)

加盟=1993年 優勝=なし 昨季=POファーストラウンド敗退

最も南にホームタウンを構えるチーム。

20歳のDFアーロン・エクブラドら若手が台頭する一方、

長野オリンピック金メダリストのヤロミール・ヤーガも第一線で活躍中!

ちなみにヤーガは現在「44歳 !!」

(筆者も含めて)オヤジ世代の皆さん、ガンバリましょう~ !!

◆「アイスホッケーを知らなくても(ちょっと)語ることができるNHLの基礎知識・その3」へ続きます。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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