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新型コロナ感染拡大警戒地域の動物病院への通院方法は? あなたとペットを守るために!

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
(写真:アフロ)

日本でも新型コロナウイルスは、猛威をふるっています。しかし、感染数に地域格差があるので、今日は、感染拡大警戒地域における動物病院への通院方法を説明します。

私たち獣医師は、大切なペットの命を守っています。このような非常事態でも、仕事はしっかりと遂行しますが、お互いの安全、何よりペットの安全を守るために、以下の方法をご提案します。

感染拡大警戒地域での動物病院への通院の仕方

・通院する前に、電話する。

今日の診察の混み具合を尋ねて、空いている時間に行く。

・予約のできるところは、予約する。

・通院する前に、電話でペットの状態を説明する。

面と向かって話すことは控えた方がいいのです。メモなどを渡すのは控えてくださいね(メモが感染源になる場合もあるので)。

・メールなどを受けつけている動物病院は、事前にメールで説明しておく。

・通院するとき飼い主は、マスクを着用する。

そして、離れた距離(90-180センチ以上)で獣医師やスタッフと話す。

・ 通院した飼い主は、車の中で待機する。

診察室で待たない方がいいですね。密接、密閉、密集などの3密になりますので。

・動物が瀕死状態などの、一刻を争う事態の時は、すぐに通院してください。

私たち動物病院では、たくさんの人やペットたちが来られるので、1頭が終われば、すぐに手洗いをして、そして診察台やその子に使ったものは、消毒をしています。そして、スタッフや私は、マスクを着用して、健康管理(体温が37度以上になっていないかなど)に気を配っています。もしスタッフが一人でも感染が発覚すると、病院を閉めなければならないでしょう。

まとめ

動物病院は、大切なペットの命を預かっているところです。私たち獣医師は、最大限の感染予防の努力をしながら、診療を続けています。この時期、飼い主とペットの健康と安全を守ることは大切です。どうか、みなさまのご理解とご協力をお願いします。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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