まさかの「ゴミ出し」がTwitterのトレンドに!ゴミ出しの回数を減らし臭いの悩みを解消する方法とは
2020年8月10日(祝)の朝から午前10時ごろにかけて、Twitterで「ゴミ出し」がトレンドになっていた。
ちょうど週明けの月曜日ということや、お盆休みに入る前というタイミングだからかもしれない。
ところで、夏場のゴミ、特に生ゴミは、においやコバエが気になる。
それを解消するのが、次の3つだ。
1、ベジブロス
ベジブロスとは、玉ねぎの皮や枝豆の殻など、食べない部分を煮出した、野菜のだしのこと。
生ゴミとして直行させる前に、まず、ベジブロスとして活用する。
我が家では、玉ねぎの皮や、野菜の硬い部分などは、まとめて冷凍しておく。
ある程度の量たまったら、鍋に移す。
そこに水を加えて、煮出していく。「ベジブロス」だから基本的に野菜だけだが、たまたまエビやカニの殻があれば、入れることもある。
そのベジブロスを使って、グリーンアスパラのリゾットを作る日もある。
市販の調味料を使うより、自然で、奥深い味になる。
2、コンポストや家庭用生ゴミ処理機
2つめは、生ゴミをコンポスト(堆肥)にしたり、家庭用の生ゴミ処理機にかけたりすることだ。
生ゴミの重量のうち、80%は水分だ。この水分があるため、放置しておくと、特に気温の高い夏は腐敗してにおいで悩まされることになる。
そこで、コンポストの登場だ。
庭や畑のある人は、すでにやっていると思う。庭や畑のないマンション暮らしの人でも、最近では、ベランダでもできるコンポストが出ている。神奈川県葉山町の「キエーロ」のミニバージョン「ベランダ・ミニ」もそうだし、LFCコンポストなども便利だ。
筆者は、マンション住まいで、2箇所あるベランダの両方に、コンポストのポリバケツを置いている。ただ、一戸建てと違い、ベランダのすぐ隣や上下にお住まいの人がいるので、生ゴミを濡れたままコンポストに投入すると、腐敗して臭いを発生して迷惑をかける恐れがある。そこで、家庭用の生ゴミ処理機でいったん乾燥させたものを入れている。また、微生物の分解に頼っているため、分解能力を超える量を入れないよう、調整している。
家庭用生ゴミ処理機は、生ゴミを入れて、スイッチを押せばOK。数時間放置しておけば、熱風で乾燥されている。においもないし、音も気にならない。
2017年6月からこれまで、生ゴミ処理機で700回以上乾燥させ、乾燥前後で重量を計測したところ、平均で60%以上の重量が減り、合計177kgのゴミ重量を減らすことができた。
マンション暮らしの人は、上階から下までゴミを持っていくのも面倒だと思うが、ゴミ出しの回数は以前と比べてぐんと減った。
3、「賞味期限」などに対する思考を変える
3つめは、「賞味期限」や「食べられる部分」に対する意識や思考を変えることだ。
8月8日(土)から、食品ロスをテーマとしたドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』が公開されている。筆者も出演させていただいている。
公開日には、この映画のプロデューサー、関根健次さんと、日本語版の吹き替えを担当している俳優の斎藤工(たくみ)さんとのインスタライブが開催された(2020年8月10日現在も視聴可能)。
映画『もったいないキッチン』プロデューサー関根健次さんと、映画アンバサダーで俳優の斎藤工さんのインスタライブ(映画『もったいないキッチン』公式インスタグラムより)
この中で、斎藤工さんが、次のような趣旨のことを話していた。
斎藤工さんがおっしゃる通り、食品が食べられるかどうかは、書いてある数字(賞味期限)を鵜呑みにするのではなく、自分で五感を使って判断しなければならない。
そうすることで、今まで「ゴミ」と思い込んでいたものが、実は「ゴミ」ではなくなることに気がつく。
今朝の「ゴミ出し」ツイートの中で、「剪定した枝を刻んでゴミにして出した」という内容があった。剪定した枝や落ち葉、りんごの芯や魚の骨などは、欧州では「ゴミ」として焼却処分するのではなく、「Organic(オーガニック)」として分別収集し、バイオマスのガスなどに資源化して活用している。
「汚い」「臭い」「とっとと出そう」「燃やせば済む」というのが「ゴミ」に対するイメージかもしれないが、実は「ゴミ」はそもそも資源であって、一見ゴミのように見えるものを「ゴミ」にしてしまっているのは人間なのだ。
以上、
夏場のゴミ出しをラクにするための3つのヒントをお伝えした。現在、年間2兆円を超えている日本のゴミ処理費の削減に少しでも役立てば、と願っている。