突然来るまぶたのピクピク

 なんだかまぶたがピクピクするそんな経験はないでしょうか?有名YouTuberのカジサックさんがこのようなツイートをされてまぶたのピクピクが話題になっています。有名な方の話なので多くの人も「そういえば私も」と不安に思われる方がいるようです。

疲れかなと思って放置することもあるかもしれません。もちろん問題ない病気の事もありますが、注意しておかないと命にかかわる病気を放置してしまう事もあります。まぶたのピクピクにも種類があり注意点がありこの機会に基本的な見分け方などを眼科医の視点でお話しできればと思います。

意外と多い眼瞼(がんけん)ミオキネア

 「眼瞼(がんけん)ミオキネア」という病気をご存知でしょうか?特徴としては両方ではなくて片方のまぶたがピクピクする。ずっとではなくてなったり休んだり。特にそれで大きな不自由は感じないが気になる。まぶた全体ではなくて時によって上だったり下だったり外側だったり内側だったりします。

 多くの人が感じるまぶたのぴくぴくは大抵がこの「眼瞼ミオキネア」です。原因としては眼精疲労が大きな原因です。ただその元の原因としてドライアイや睫毛があたっている、結膜炎や目の病気が隠れていることもあります。大抵は数日程度で収まりますがそれ以上続く場合は眼科で他に原因がないか見てもらった方がいいです。

 自分でできる対処法としては何よりもストレスをためない。よく寝る。つまりは体を休めるという事です。また目を使いすぎないようにスマホを控えるのも大切です。それ以外には眼精疲労の点眼を行うというのも一つの方法になります。一方で間違えやすい病気に眼瞼痙攣(がんけんけいれん)があります。まぶたのけいれんなのだから眼瞼痙攣だろうと思うかもしれませんが特徴が違います。

間違えやすい眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

 まぶたの痙攣のなかで眼瞼痙攣は「両側」におこります。もちろん右だけがひどいというように左右差があることもあります。またきれいにピクピクはしないので一見痙攣を見逃されてドライアイと思われてしまう事も多い病気です。

 神経的な問題で起こることがあるのですが治療としてはボツリヌス菌毒素の注射によって治療をすることが多いです。特殊な注射なので一定の資格を持った医師によってのみ行われる治療です。一般的にはシワが気になる人が美容的にも使う事があります。これは筋肉を麻痺のような状態をさせてしわを取るのですが同じように筋肉のけいれんを抑えるという治療になります。状況によっては手術をすることもあります。

 ドライアイやミオキネアと見分ける方法として「ぎゅっと瞼をつぶる」という方法があります。何度かぎゅっと強く瞼をつぶる。眼瞼痙攣の場合はそれによってひどくピクピクというのがはっきりしてきます。ドライアイなどであった場合はそういう事はありません。また「早く瞬きをする」という方法もあります。高速で瞬きをしようとしても眼瞼痙攣の人の場合はうまくできません。そしてさいごに「ぽんぽこぽん」のリズムに合わせて瞬きをするという方法もあります。眼瞼痙攣がある場合はうまくリズムに乗れないことが多いです。眼瞼痙攣や眼瞼ミオキネアも大切な病気ですが見逃したくないのが顔面けいれんです。

提供:イメージマート

命にかかわることもある顔面けいれん

 顔面けいれんれは顔面なので口周りもピクピクします。これが大きな違いです。この場合は顔面神経という神経に関わる状態の事があります。ウイルスなどに関連したり色々な原因がありますが一番怖いのは神経を血管が押しているという状態です。

 血管に動脈瘤というこぶが出来て神経を押してしまうのです。それだけこぶがしっかりあるという事は破裂して脳出血などに関わるリスクもあるわけです。

 ですので、まぶただけではなくて口周りもピクピクする場合は数週間まとうというのではなくて早めに脳神経外科や神経内科で一度チェックを受けていただくのが大切です。

 以上のことはあくまで一つの症状から言える事で典型的でない状況の事もあります。なのでピクピクが多少なりとも続いて不安がある場合は「このぐらいで医者にかかっていいの?」とおもうかもしれませんがきちんと診察を受けることが大切です。

 カジサックさんの状態が良くなることをお祈りします。