寒波の影響で各地で気温が下がるという。ウェザーニュースによると「年末年始は全国的に厳しい寒さです。特に元日の朝は東京のマイナス1をはじめ、西日本や東日本でも冬日になる所が多く、極寒の中の年越しになる予想です。昼間も気温が上がりにくいので、雪があまり降らない関東なども、寒さ対策は欠かせません」という。

出典:ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/202012/290065/
出典:ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/202012/290065/

凍結しやすい気温はマイナス4度以下

 水道管の凍結・破裂策を行う必要がある。水道管はマイナス4度以下で凍結する可能性が高くなる。もともと寒い地方ではこの時期の凍結に注意をしていると思うが、今回の寒波は西日本でも北側の日陰などで冷え込む可能性がある。コロナの感染防止を防ぐためにも水道水は重要であり、注意が必要だ。

 2018年1月末は各地で水道管の凍結・破裂が相次いだ。東京都では1月24日、25日に2日連続マイナス3度以下を記録し、新宿歌舞伎町のビル、板橋区のマンションで水道管が凍結し破裂した。佐渡市では水道管の凍結・破裂から約1万世帯が断水した。

 日本気象協会が発表する「水道凍結指数」もチェックしておくとよいだろう。

出典:水道凍結指数(日本気象協会)https://tenki.jp/indexes/freezing_water/
出典:水道凍結指数(日本気象協会)https://tenki.jp/indexes/freezing_water/

凍結しやすい場所の特徴

 まず、凍結しやすい水道管や栓などチェックしよう。

1)屋外でむきだしになっている管(給湯器に接続している管など)

2)屋外で、北向き、日陰、風当たりの強いところの栓(散水栓、給湯器の栓など)

3)屋内で外気の影響を受けやすい場所にある水まわり(洗面所やトイレの蛇口や管など)

4)水道メーター(とくに今回は大雪対策として)

 とくに屋外に露出している水道管には注意が必要だ。今年も各地で災害が発生し応急仮設住宅に暮らす人がいる。過去には応急仮設住宅での水道管の凍結・破裂が数多く行っている。2012年2月には東日本大震災の被災地、2018〜2019年には胆振東部地震の被災地の応急仮設住宅で水道管の凍結が相次いだ。胆振東部地震の被災地では、水道管凍結がのべ14日間発生したところもあり、就寝前に水抜きしても翌朝には水道管が凍るため、凍結が解消される昼ごろまでは、あらかじめバケツやポットにためた水を使って生活していた。

凍結の防止方法

保温する

保温材を取付ける。布や毛布を巻き、上からしっかりとビニールテープを巻いて防水する。布や毛布がぬれると逆効果になるので注意。

保温チューブをつける。ホームセンターなどで販売、2メートルで数百円程度。耐熱性、非耐熱性があるので管内の水温によって使い分ける。ワンタッチ型のチューブを使えば、チューブとチューブのつなぎ目をビニールテープで巻くだけなので作業は比較的簡単。

著者作成
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凍結防止ヒーターをつける。ホームセンターなどで販売、数千円程度。配管にそわせ、保温してコンセントにつなぐだけで配管内の凍結を防ぐことができる。配管の材質と長さに合わせて選ぶ。

メーターボックス内を発泡スチロールや布で保温する。

少量の水を出しておく

 凍結防止のために、就寝前に鉛筆の芯の太さくらいの水を出しておく。

水抜栓

 水道管を凍結から守るために設置されているのが水抜栓。設置されていれば水道管内の水を抜いておくことで凍結時の破裂を防ぐ。

 

万一の断水に備えて水を汲みおく

水道水での対策

 水道水をポリタンクなど密閉できる容器に入れて保存しておく。ポリタンクへの水道水の入れ方、入れ替え方は以下のとおり。

著者撮影
著者撮影

 1)洗浄したポリタンクをよく乾かしたのち、水道水を少しずつポリタンクに注ぐ。勢いよく注ぐと空気が入り、腐敗の原因になるので注意。

 2)ポリタンクの口元から少し水が溢れるまで注ぎ、空気が入らないよう注意しながらキャップを閉める。

 3)くみおいた日付をタグに書いてポリタンクに付ける。3日をめどに入れ替えると、そのまま飲める。1か月をめどに入れ替えると、煮沸後の飲用できる。交換時にもとのポリタンクに入っていた水は、洗濯、掃除などに使う。

風呂水での対策

 風呂の湯をとっておく、あるいは風呂に入り終わった後に浴槽を洗い、きれいな水を貯めておく。家庭用の浴槽には200リットルの水が入るので断水対策になる。ただし、しっかりふたをしておくこと。とくに小さな子供のいる家庭では、子供が風呂に落ちないよう注意。

凍結して水が出なくなったら

自然に溶けるまで待つ

ぬるま湯をかける

 凍結している管にタオルをかぶせ、その上からゆっくりと「ぬるま湯(50程度)」をかけて溶かす。熱湯をかけると蛇口や管が破裂することがあるので注意。

暖房やドライヤーの温風

 室内であれば暖房で部屋を暖める、ドライヤーで凍結部分を温める、使い捨てカイロ凍結部分を温める。

大雪に備え元栓の位置を確認しておく

元栓の位置を確認

 元栓は水道メーターボックスの中にある。今回は、大雪の予報が出ているので、水道メーターボックスの周辺の除雪、あるいは目印をつけておくことが重要だ。

破裂したら元栓を占める

 水道管や給湯器が凍結により破裂したら、すぐに元栓を閉める。ただし古い元栓の場合、パッキンが摩耗して水が止められないことがある。事前の確認が必要。

修繕依頼時のトラブルに注意

 破裂などが起きた時、急いで直してもらいたいので慌てて業者に依頼し、後から高額の支払いを請求されるなどのトラブルが発生することがある。独立行政法人国民生活センターは「水漏れ修理、解錠など『暮らしのレスキューサービス』でのトラブルにご注意」をまとめている(平成30年12月20日)。

出所:国民生活センター(http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20181220_1.pdf)
出所:国民生活センター(http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20181220_1.pdf)

 上記によると問題点は以下4点。

1)見積もり無料のはずが、見積もりにかかる費用を請求される場合がある

2)見積もりのつもりで事業者を呼んでも、その場で高額な契約をするよう急がされる

3)作業内容が不十分な場合がある

4)解約時にキャンセル料を請求されたり、事業者がクーリング・オフに応じない場合がある

 アドバイスは、

1)広告の表示や電話で説明された料金を鵜呑にしない(「業界最安値」などの宣伝に飛びつかない)

2)契約する場合は複数社から見積もりを取り、サービス内容や料金を検討(見積もり料が発生するか、キャンセル料が発生するのか等、あらかじめ確認)

3)トラブルの発生に備え、安心して依頼できる業者を事前に調べる

である。

 いずれにしても事前の準備が必要ということだろう。凍結防止、水の汲みおき、業者を事前に調べるなどで、トラブルを未然に防ぐことができる。