「喫煙者と一緒にいて喫煙を原因とする問題で不快に感じたことがある」非喫煙者は64.7%
非喫煙者の多くは喫煙を何らかの理由で忌避しているものだが、それゆえに喫煙者の行為に対して不快感を覚えることがある。さらには近くにいる人が喫煙者だと分かると、それだけで(分かった原因によって)不快に感じるかもしれない。それでは非喫煙者は実際にはどれほどの人が、喫煙者と一緒にいて喫煙を原因とする問題で不快に感じたことがあるのだろうか。ネットエイジアが2022年5月に発表した非喫煙者意識調査(※)の結果から確認する。
次に示すのは非喫煙者から成る調査対象母集団において、「喫煙者と一緒にいて喫煙を原因とする問題で不快に感じたことがある」という設問に同意をするか否か。よくあるとたまにあるを合わせて64.7%の人が「喫煙者と一緒にいて喫煙を原因とする問題で不快に感じたことがある」と自認している。なお設問において「喫煙を原因とする問題」の具体的内容は説明が無い。直接そばに来て副流煙を浴びせられたというケースもあれば、喫煙者にありがちなたばこのヤニくささを感じさせられた場合もあるだろう。
よくあるとたまにあるを合わせて、64.7%と2/3近くの人は喫煙者と一緒にいて喫煙を原因とする問題で不快に感じたことがあると認識している。一度や二度ではなく、何度となく頻繁にある人は22.4%と2割強。例えば席の近い同僚がヘビースモーカーで無神経な人だった、というパターンだろうか。
不快感を覚えさせる喫煙を原因とする問題が、喫煙者において意図的なものでなかったとしても、これだけの非喫煙者が喫煙者によってネガティブな思いを抱かせるのは、あまりよい話ではない。
それでは周辺の人、特に非喫煙者に不快感を覚えさせなければ、喫煙者はたばこを吸ってもよいということなのだろうか。
非常にそう思うとややそう思うを足した肯定派は66.3%とほぼ2/3。マナーを守っていても他人の周囲では喫煙をすべきではないとする意見は33.7%で少数派。最初の設問と合わせて考えると、周囲の人を不快にさせないようマナーを順守しているのであれば、喫煙自体は問題ないと考える非喫煙者が多数派なようである。
もっとも、非喫煙者が考えている「喫煙者に守ってほしいマナー」と、喫煙者が思っているであろう「喫煙する際に守るべきマナー」との間には、どれほどの違いがあるのか、大いに頭を悩ませる問題に違いない。
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※非喫煙者意識調査
2022年4月20日から21日にかけてインターネット経由で現在たばこを吸っていない20~69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比・10歳区切りの年齢階層で均等割り当て。
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