機動力に長け、本体そのものが持つ機能に加え実装するアプリケーションの活用とインターネットのアクセスを通じて得られるサービス・情報の力を組み合わせることで、魔法のツールと化すのが携帯電話。特にスマートフォンはこれまで携帯電話の主流だった従来型携帯電話から大きな進化を遂げ、携帯電話の概念を「携帯できる電話」から「携帯型総合情報端末」へとシフトさせている。今回はそのスマートフォンにスポットライトを当て、現在の小中高校生がどの程度の時間を、機能を最大限に引き出す源となるインターネットへのアクセスに費やしているかについて、内閣府が2020年4月に報告書を発表した「令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(※)の内容を基に確認していく。

今調査の結果によれば直近年となる2019年における、小中高校生のスマートフォンを使ったインターネット利用率は小学生37.6%、中学生65.6%、高校生91.9%となっている。

↑ デジタル機器利用状況(小中高校生、複数回答、該当機器でインターネットを利用、主要機種別・学校種類別)(2019年)
↑ デジタル機器利用状況(小中高校生、複数回答、該当機器でインターネットを利用、主要機種別・学校種類別)(2019年)

そこで次に示すのは、スマートフォンでインターネットを利用している人における、平日の平均的なスマートフォンによるインターネット利用時間。今件におけるスマートフォンとは通常型のスマートフォンを指し、子供向けの機能限定スマホや格安スマホなどは該当しない。

↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日のインターネット利用時間(1日あたりの平均時間)(2019年)
↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日のインターネット利用時間(1日あたりの平均時間)(2019年)

青系統色ほど短時間、赤系統色ほど長時間となるように配色したが、おおよそ学校種類が上になるに連れて赤系統色が増える=時間が伸びていることが分かる。平日で1日4時間以上の利用者は赤系統色となるが、小学生は数%、中学生は1割強、高校生では3割強にまで増える。男女差はあまり出ていない。

この動向を、平均時間を算出することで確認できるのが次のグラフ。

↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日のインターネット利用時間(1日あたりの平均時間、分)(2019年)
↑ スマートフォンによるインターネット利用者における平日のインターネット利用時間(1日あたりの平均時間、分)(2019年)

小中高校生と綺麗な形で利用時間が伸びている。また男女差は小学生では男子が短めだが中高校生ではほとんど差異は無い。高校生は「ながら利用」が含まれるとはいえ、1日のうち14%をスマートフォンによるインターネット利用に費やしている計算になる。仮に睡眠時間を8時間とすれば、起きている時間のうち2割強に該当する。

今件の値はあくまでも平日に限ったもの。いわゆる「ながらスマホ」の時間が含まれているにしても、結構な長さだとの感想を抱く人も多いに違いない。

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※令和元年度青少年のインターネット利用環境実態調査

2020年1月10日から2月14日にかけて、2020年1月1日時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(保護者は訪問配布訪問回収法)で行われたもの。時間の調整ができない場合のみウェブ調査法(保護者は加えて郵送回収法)を併用している。有効回答数は青少年が3194人(うちウェブ経由は255人)、保護者は3384人(うちウェブ経由は115人、郵送回収法は41人)。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

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(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。