お米は平均1.97回/日…主食をどれだけ食べているかをさぐる
食事のメインとなる主食。日本ではお米、パン、めん類がメジャーどころだが、それらはどれほどの頻度で食されているのだろうか。JC総研が2017年6月に発表したお米の消費行動に関する調査結果(※)から探る。
リリースでは調査対象母集団に対し、一週間分・21食における各属性別の主食食数を尋ね、その平均値が公開されている。次に示すのはその値を単純に7で割り、1日あたりの主食食数を算出したもの。平日と土日が合わさった形であることから、曜日特性を考慮しない、純粋な平均的食数としてのものとなる。またどこで調達したか、つまり内食か中食か外食かは次のグラフ項目では考慮せずに、すべてまとめている。
お米を主食とする食事の回がもっとも多く1.97。次いでパン類が多く0.48、さらにめん類が0.23と続く。その他(シリアル類、果物やヨーグルトなど)も0.13ほど確認できる。また完全な欠食「食べない」も0.21との値が出ている。
属性別に見ると既婚・独身別では既婚者の方がお米パン類を食する回数が多く、独身者の方がめん類や「その他」のカテゴリ食を食べる機会が多くなっている。また「食べない」も独身者の方が多く、多忙さ、食事の準備の面倒くささなどから食事を欠いている機会が多いことがうかがえる。
男女別では男性の方が米を食する機会が多く、女性はパン類・麺類が多い。
このうちお米に関して、その内情を詳しく仕切り直したのが次のグラフ。
炊飯がもっとも多いのはどの属性でも変わらないが、やはり手間がかかるのと一度に炊ける量の関係から、独身者は少なめ。その分、中食や外食が多くなっている。特に単身男性はその傾向が強く、中食・外食が他の属性と比べて大きく飛びぬけている様子が分かる。
他方独身女性は中食のうち加工食品(パックご飯、レトルトのおかゆ、冷凍ピラフ、餅など加工食品のお米)は少なめで既婚男女と変わらないが、調理済み食品(弁当、おにぎりなど調理済みのお米)の食数は多め。男女の中食に関するこだわりの違いが見えてくる。
なお既婚男性と既婚女性とでは、前者の方が中食(調理済み)・外食の値が大きめ。これは就業中の昼食がカウントされていると考えれば道理は通る。
属性別の生活様式にもよるが、多分に食事を用意する際の手間が、お米の食事のハードルとなっているようだ。
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※米の消費行動調査
2017年3月10日から15日にかけて、全国の主婦既婚男性・単身(独身)女性・単身(独身)男性に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2214人。男女比は1対1、年齢階層別構成比は20代以下168人・30代316人・40代367人・50代365人・60代456人・70代以上542人。