焼くかボイルかレンジでチンか…朝のウインナー・ソーセージの食べ方
和洋風を問わず朝食のメニューに欠かせない食材の一つがウインナー(ソーセージ)。卵ほどの絶対位置には無いものの、高級感、登場した時の喜びは卵すら凌駕する。ホテルなどの朝食バイキングにソーセージの姿を見かけると、ついつい多めに取って皿に盛る人は多いはず。それではそのウインナー(ソーセージ)はどのような調理方法で食されているだろうか。
次以降のグラフはパルシステム生活協同組合連合会が2014年2月に発表した、朝食に関する調査結果を基にしたもの。それによると調理方法としては圧倒的に「焼く・炒める」を用いるとの意見が多数を占めることとなった。
適度な焼き加減で調理することにより、ジューシーな汁気、ぱりっとした外皮、そしてその調和が口の中で織り成すハーモニーを、一口ごとに楽しめる。朝食からこれほどまでに素敵なひとときを体感して良いのだろうか、という想いすらいだいてしまう。焼く・炒めることでつけられたほんのりとした外皮の焦げ目がさらに香ばしさを積み増すだけでなく、加熱により皮のぱりぱり感と中身の汁感が一層豊かなものとなり、天にも昇る気分すら味わえる。
次いで多いのは「ボイルする」。「焼く・炒める」と比べれば調理は簡単で、焦げの香ばしさは得られないものの、ジューシー感は同様に得られ、何よりも油を使わないので、純に素材の旨味を堪能できるのがポイント。一方で「朝食では食べない」とする意見も1割ほど居る。もったいない気がしてならない。
やや余談的ではあるが、居住環境によってウインナー(ソーセージ)の調理方法は微妙に変化を見せてくる。
順位に変化はないものの、家族と同居では「焼く・炒める」が多く、一人暮らしでは「ボイルする」「レンジで加熱」が多い。調理方法の実態を思い浮かべるに、「家族と同居している人は母親などの調理をする人にお任せできるので、手間がかかるもののより美味しくいただける『焼く・炒める』が多用される」「一人暮らしでは時間や手間がかかるので、調理や片付けが簡単な『ボイルする』『レンジで加熱』が良く使われる」と想定すると道理は通る。「そのまま食べる」率もわずかながら一人暮らしの方が多いことも、調理の面倒さがハードルとして存在していることを印象付けさせる。
ちなみに「ウインナー」「ソーセージ」の表記だが、上記文中及びリリースでは「ウインナー(ソーセージ)」との記述方法を用いている通り、スーパーなどで購入する際にウインナー・ソーセージの違いを明確に認識し、その上で手に取る人はあまりいないはず。この違いは具体的には
「鳥獣類の挽肉などを塩や香辛料で調味した食品を腸、あるいはその類似品(ケーシング)に詰めたものをソーセージと呼ぶ」
「そのうち、羊の腸などのケーシングに詰められるものがウインナーソーセージ(豚腸ならばフランクフルトソーセージ、牛腸ならボロニアソーセージ)」
「ソーセージの区分の中にウインナーソーセージがある」
「JASなどでは太さ20ミリ未満ならウインナーソーセージと命名できる」
「ソーセージの小さいのがウインナーソーセージ。だがウインナーソーセージもソーセージには違いない」
となる。
ウインナー(ソーセージ)は多種多様な種類が比較的安価かつ容易に手に入るだけでなく、日持ちがするのもポイント。安売り時にまとめ買いしておけば、しばらくは使いまわすことができ、色々な料理への応用も可能なのが嬉しい。上手な使い方をして、大いに朝食の食卓にうるおいを与えたいものだ。
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