トルコはスウェーデンのNATO加盟を容認の条件として、条件リストを24日に公表した。

トルコ政府の情報局は公式HPに英語で声明を掲載するだけでなく、英語など複数の言語に翻訳してツイッターでも発信した。

トルコの条件リストの標的となったのは、北欧両国ではなく、スウェーデンのみだ。

要求内容は各国のメディアでも報じられてきたが、トルコが公にするのは初めてとなる。

フィンランド側に向けては同じような形では発信されていないとフィンランド公共局は伝えている。

条件は

  • テロリスト支援を停止すること
  • クルド労働者党(PKK)への経済的支援や武器供与を停止すること
  • 武器禁輸措置とトルコへの制裁を解除すること

NATOは対テロリズムのための同盟であり、「スウェーデンはテロを支援している」とトルコは強調している。

トルコのスウェーデンに対する理解は、誤解と誤情報によるものだとスウェーデン側はこれまで何度か説明している。

だが、トルコ側はスウェーデンはテロ組織を支援しているという主張を崩さない。

今回のトルコ側の条件リストについては、スウェーデン政府側は現地メディアにコメントできないと回答。

スウェーデンのアン・リンデ外相は、スウェーデンとクルド労働者党(PKK)の関係において間違った情報が出回っているとして、誤解を解くことに必死だった。

「スウェーデン政府は、トルコに次いで、1984年からクルド労働者党(PKK)をテロ組織として指定している。EUは2002年」と20日にツイッターに投稿している。

トルコの要求条件は報道されてきた内容と大きな変わりはない。トルコは条件をリスト化して複数の言語で拡散することで、今回の件を国際舞台でさらに目立たせ、国内政治に利用しようとしているように見える。

リストが拡散された数時間後、フィンランドとスウェーデンの代表団が25日にトルコへ派遣されると、フィンランドのハービスト外相が世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で明らかにした。

フィンランド公共局は「期待は低く、最初の公式会談では全く解決には至らないだろう」という現地の空気を伝えている。

スウェーデン公共局の国内政治記者であるクヌートソン氏さんは、「トルコの要求にどう応じるにせよ、スウェーデン政府は政治的な代償を支払わなければいけないだろう。NATO加盟申請はアンデション首相とスウェーデン政府にとって、難しい政治的ジレンマとなる」とコメントした。

フィンランドとスウェーデンの代表団が来る前日を狙って、圧力をかけるために条件リストは公開されたのだろう。

参照:Aftonbladet紙

スウェーデン公共局