ノルウェー国王が理解示す 気候変動で登校拒否の若者 未来は彼らのもの

オスロ国会前で学校ストライキをした4万人 Photo: Asaki Abumi

気候変動対策を大人に呼びかけるために、学校に行かずにストライキする子どもや若者たち。ノルウェーのハーラル国王は、彼らの思いを後押しするともとれる発言をした。

ノルウェー通信社NTBによると、チリを訪問中の国王は、28日の産業関係者の集まりのスピーチでこう話した。

彼らの未来はいずれにせよやってきます。

彼らが話しているのは『彼らの世界』であって、『私たちの世界』ではありません。

子どもたちは待つことができないのです。

出典:Dagsavisen

環境・気候問題を解決するであろう未来のグリーン・テクノロジーに、国王は期待している。

しかし、若者が話しているのは、若者たちが生きているであろう未来であり、その未来は私たち大人のものではない。

ノルウェー王室は、国民の意見が分かれているテーマに関する発言は控えるようにしているが、国王の言葉は時に大きな注目を集める。

ノルウェー王室、国王(右) Photo: Asaki Abumi
ノルウェー王室、国王(右) Photo: Asaki Abumi

今回の発言は、公共放送など多くのメディアで紹介された。

22日、ノルウェーでは全国各地で若者らが一斉に登校拒否をして、政府や政治家たちに「もっと早く行動して」と訴えた。

国王の孫であるアレクサンドラ女王とマグヌス王子が、ストライキに参加したかは不明。

授業に行かない若者の行動を褒めたたえる大人、学校、政治家もいれば、「若い人は、現実を何もわかっていない」と非難する人もいる。

国会前での抗議運動はノルウェーでは一般的な光景だが、これほどの多くの若者が集まるのは異例。

選挙権をまだ持たない若者の「地球を壊さないで」という声に、「学校で勉強していなさい」となだめる大人の対応は、どうなのか?

選挙に参加できない若者の声が反映されない国の政治は、民主的といえるのか? さまざまな角度で、議論が起きている。

今後の現地での気候変動議論を加速させる・若い人たちの意識が変わるなど、何らかの影響を与えそうだ。

Text: Asaki Abumi