【定年後・60歳からの働き方⑤】就職・転職に悩む人をサポートする「キャリアコンサルタント」。 56歳で国家資格を取得し、定年後はフリーランスで活動予定
プライベートでもありますよね? 聞き上手といわれる人が相手だと、普段話さないようなことまでついつい気持ちよく話してしまって「あれ、なんだか、いろいろ話しちゃったなぁ」というようなこと。そんなふうに「気持ちよく話してもらえるかどうか」というのは、相談者がコンサルタントのことを「この人なら信頼できる」と思ってくれるかどうかにかかっています。話を始めた時点でそう思ってもらえないと、相談者の心をパッと開くことはできません。こうした、気持ちよく話してもらえる、コンサルタントとしての研鑽を積んでいきたいです。 私は人事部でずっと働いてきましたが、キャリアコンサルタントの養成講座には、人事部の経験を持つ人はクラスの2~3割程度だったと思います。それ以外の人は、ほかのさまざまな部署で働いた経験を持つ人たちでした。年齢も30代から50代くらいまで幅広かったと思います。「人が好き」「対人支援の仕事がしたい」いう人にとってやりがいのある仕事だと思います。
【資格PickUp!】
キャリアコンサルタント 厚生労働省が2002年に開始した「キャリアコンサルタントを5万人にする」という計画によって注目されるようになった。この計画の実現を目指し、キャリアコンサルタントの育成講習や、資格認定のシステム作りが行われ、2016年4月より国家資格に。キャリアコンサルタントは、保育士や栄養士と同様、その資格を持っている人だけが肩書きとして名のれる「名称独占資格」。有資格者以外はキャリアコンサルタントと名乗ることはできない。また、5年ごとの更新が必要な資格である。 キャリアコンサルタントとして活動するには。 (1)登録試験機関が行う、「キャリアコンサルタント試験」に合格する →受験要件としては、厚生労働大臣認定の養成講習を受講するか、キャリアコンサルティングに関する3年以上の実務経験が必要。 (2)指定登録機関による登録 →キャリアコンサルタントの有資格者であることを「キャリアコンサルタント名簿」に登録して初めて上記の「キャリアコンサルティング」を行えるようになる。 →5年ごとの更新が必要で、更新の際には、厚生労働大臣指定の更新講習を受講することになる。 【参考リンク】 厚生労働省Webサイト「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」 キャリアコンサルティング協議会 取材・文/瀬戸由美子