弾道ミサイル基地の被害判明 先のイスラエルの報復攻撃で
ニューヨーク、ニューヨーク州、10月30日 (AP) ― イスラエルによるイランへの最新の報復攻撃が、弾道ミサイルを製造し、独自の宇宙計画の一環としてロケットを発射する準軍事組織革命防衛隊が運営する基地に損害を与えた可能性が高い。AP通信が解析した衛星画像がその事実を示している。 シャルード宇宙基地の衛星画像に見られる被害は、10月26日未明にイスラエルが行った攻撃が、テヘランがこれまで認識していなかった地域で行われ、イランの神権政治の中で強力な力を持つ革命防衛隊が関与していた点で、新たな疑問を投げかけている。 イランはこれまで、イスラエルの攻撃がイラムとフジスタン、テヘランの3つの州に対して行われたことだけ明らかにしており、宇宙基地があるセムナン州については何も述べていない。 また、イスラエルに対する抑止力として備蓄する必要がある固形燃料弾道ミサイルの製造能力をさらに抑制する可能性もある。 イスラエルや湾岸地区のアラブ諸国が装備してきた、米国や西側の先進兵器の購入が制裁で不可能なため、イランは長年この宇宙基地に依存してきた経緯がある。 AP通信が先に解析した、イスラエルが標的としたテヘラン近郊の2つの軍事基地の衛星画像も、イランが弾道ミサイル製造に使用している基地の被害状況を示しており、イランの弾道ミサイル製造計画がさらに圧迫されていることを物語っている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)