地下鉄で寝ていた女性を焼死させた男は、事件後も平然と現場に居座っていた 「人間が犯し得る最も卑劣な犯罪の一つ」
ニューヨーク市の地下鉄で、寝ていた乗客に火をつけて殺害するという衝撃的な事件が発生した。グアテマラ出身の移民の男が逮捕されるなか、ニューヨーク市警のジェシカ・ティッシュ署長は「人間が犯し得る最も卑劣な犯罪の一つ」と、強い憤りを示した。 【閲覧注意:動画】炎に包まれる地下鉄の車両 米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、事件は17日午前7時30分頃、ブルックリンのコニーアイランド・スティルウェル・アベニュー駅に停車中の車両内で発生。容疑者は車両後部に座っていた女性に近づき、ライターで服に火をつけ、数秒で炎に包まれた女性が死亡する様子を冷静に見つめていたという。 現場を巡回中の警察官が煙に気付いて駆けつけたが、すでに手遅れだった。衝撃的なことに、犯人は事件後も平然とホームのベンチに座り続け、警察官から「この場所を空けてください」と声をかけられるまで、その場に留まっていた。 その後、高校生からの通報で、容疑者は同日、別の地下鉄車両内で逮捕された。容疑者は2018年6月にアリゾナ州で入国管理局に拘束された記録があり、被害者との面識はなかったとされる。 なお、この事件を含め、ニューヨーク市の地下鉄では今年に入って殺人事件が60%増加しており、市民の不安が高まっている。