自由なノリが光る! 見た目以上に歯ごたえのあるアクションと着せ替えが楽しい『LEGO ホライゾン アドベンチャー』
建物は『Horizon Zero Dawn』の世界観に沿った施設……はほとんどなく、たとえば観覧車やUFOライドなど、現代風(『Horizon Zero Dawn』世界では“古の文明”)がたくさん用意されている。『Horizon Zero Dawn』の世界であることを忘れるぐらいの自由さで、LEGOらしさたっぷり。子どものころを思い返せば、ファンタジー風の世界にパトカーをぶち込んだり、救急車でドラゴンを倒したり、ちゃんぽんな世界観で遊んでいた気がする。 施設の中には空へと打ち上がるシャトルや踊れるDJスペースなどインタラクション可能なギミックもあり、住民を投げ飛ばす(!?)ことで、施設で遊ばせることもできる。どんなギミックがあるか、いろいろ試してみてほしい。
カスタマイズ可能なのは建物だけではない。キャラクターの衣装も豊富に用意されている。マルチプレイではそれぞれが好きな衣装に着替えられる。こちらは建物と比べると『Horizon Zero Dawn』らしい部族や職業の衣装も用意されているが、やはり遊び心満載の衣装がいっぱい。 警察官に扮したアーロイはギリギリ主人公に見えなくもないが、“あくにん”に扮したおばあちゃん・ティルサは四十がらみのベテランラッパーにしか見えない。誰が誰だかわからないミスマッチ感が楽しいカスタマイズだ。実際のレゴブロックも頭の突起に好きな髪型をつけたり、頭をすげ替えたりして、好きに変身できたことを思い出す。
カスタム衣装はなんとイベントシーンにも反映される。ボスと対面する緊迫のシーンに、ホットドッグマンになりきることもできるのだ。衣装を変えてムービーシーンのスクショを楽しむのもいいだろう。
『Horizon Zero Dawn』をベースにしつつ、原作と比べて軽快なストーリーや、シンプルながら戦略性のあるアクションが楽しめる本作。筆者は『Horizon Zero Dawn』未プレイで十分に楽しめたが、本編プレイ済みなら原作パロディのギャグも笑えて、より楽しめるかもしれない。未プレイ勢としては原作『Horizon Zero Dawn』が本来はどんなストーリーなのか気になるところだ。 少し気になったのは、キャラクターごとのレベル同期がないこと。使い込んだキャラクターとのレベル差が開くと他キャラクターをやや使用しづらくなる。プレイングでどうにかできる部分ではあるが、一番の解決策はマルチプレイだろうか。 とはいえ、子どもから大人まで楽しめて、オンライン&オフラインのマルチプレイにも対応する本作。クリスマスや年末年始、家族の団らんを彩る1本にどうでしょう。
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水嶋洋大