NYの保険会社CEO暗殺。その犯人は超エリートで好青年
日本にもいたみたいですよ? 「保険会社トップが射殺された」と聞いてだれもが連想したのは「保険金が下りなくて高額な医療費が賄えず大切な誰かを亡くした貧乏人の犯行」でしたが、逃走先のマクドナルドの店員からの通報で逮捕されたのは、名家の御曹司。全米に衝撃が走っています。 【全画像をみる】NYの保険会社CEO暗殺。その犯人は超エリートで好青年
ユナイテッドヘルスケアCEO射殺事件とは?
今月4日、年次株主総会のためNY市内のヒルトンを訪れていたユナイテッド・ヘルスケア社ブライアン・トンプソンCEOがホテル前で覆面の青年に銃で撃たれて死亡。 青年はセントラルパークに姿を暗まし、捜査は難航しましたが、犯人が投宿先のホステルで受付女子に「かっこいい顔見せて」とせがまれて覆面を下したところが監視カメラにバッチリ残っていたところから急展開。 この油断が逮捕の決め手となりました。
ルイジ・マンジョーネ容疑者とは?
逮捕されたのはLuigi Mangione(ルイジ・マンジョーネ)、26歳。 メリーランド州バルチモアに広大な土地を所有し、Hayfieldsカントリークラブ、 Turf Valleyリゾートホテル、シニアケア施設Lorien Health Services、ラジオ局などを営む名家のエリートです。医療費が賄えないどころか、実家は病院に寄付するレベルの裕福な家庭環境でした。 私立のプレップスクールGilman Schoolを首席で卒業後、アイヴィーリーグのペンシルバニア大でコンピュータサイエンスの学士号と修士号を取得。頭脳明晰な高校生を集めて開講するスタンフォード大の夏期講座でリードカウンセラーを務め、AIの講師をした経験もあります。 スポーツ万能で成績優秀。昔の同級生や先生はみな「明るくて優しい人気者」「どこにも射殺犯になる未来など見えない」と首をかしげるばかりです。 ただ2020年に大学を出てから激痛を伴う脊椎すべり症を患い、ハワイに転地療養し、昨年手術を受けており、その辺りから周囲と疎遠になっていました。最終的には家族からも連絡がとれなくなって、11月下旬に行方不明の捜索願いが出され、その矢先の凶行というわけです。 ちなみに身内と疎遠になっている間、日本に旅行していて、たまたまプロポーカーの小原順さんが店で飯をごちそうしたときの写真をSNSにアップしていました。後日「まさかそんな奴とは知らなかった。逮捕されるようできる限りの協力はする。ご遺族に心からお悔やみ申し上げる」と小原さん自ら英語で丁寧にフォローしているのですが、容疑者に自分を重ねる多くのアメリカ人からはむしろ、「空気読めよ」「Bootlicker(機嫌取り)」「日本の保険はしっかりしてるから(協力したくない)アメリカ人の気持ちなんてわからないんだよ」といったコメントがたくさんついていますよ…。アメリカは医療費が高額過ぎて、頼みの綱である保険も下りづらくて、医療をまともに受けられない人も大勢いますもんね…。