mixi2、18歳未満・選挙運動禁止の新機軸 「荒れるSNS」不満層に照準
MIXIが12月16日、新しいSNSサービス「mixi2」をリリースした。同社には、2004年から提供しているSNSサービスである元祖mixiも存在するが、mixiはこれまで通り使用可能。ユーザーは利用シーンに応じて、mixiとmixi2を使い分けられる。 【関連画像】モンストによる躍進後は、ヒットを生み出せず。MIXIの売上高と営業利益の推移 SNSでの発信が多いことで知られる河野太郎前デジタル相も16日、早速mixi2のアカウントを作成したことを自身のX(旧ツイッター)で公表。河野氏のmixi2のフォロワーは2293人(12月19日時点)と、Xの約250万人には遠く及ばないものの、日に日に増加しており、着実にユーザーは増えているようだ。 ●安全・安心を打ち出したSNS mixiとmixi2は別のサービスではあるものの、「身近な友人や知人とつながり交流することを大切にする」という基本的なコンセプトは共通している。具体的には、サービスを利用するには知人から招待リンクを発行してもらう必要がある「招待制」を採用。身近な友人・知人とつながった状態から利用を開始できる。 またタイムライン上にはSNS全体で話題になっている投稿が表示されるのではなく、ユーザーがフォローした人の投稿が時系列順に表示される状態がデフォルト(初期設定)になっており、Xをはじめとする他のサービスに比べて「閉じたSNS」となっている。 元祖mixiを現代風に改良した点もある。mixiは日記調で過去の出来事を共有するような使い方がメインであったため、「今の出来事を共有したい」若者のニーズに応えられなかったという。そこでmixi2はXなどと同様に短文での投稿を原則とし、既存のmixiからユーザーの若返りを狙う。20~30代の若者をターゲットに定める。 だが最大の特徴は、安全・安心なサービスの提供を重視した点だ。 近年は、SNSがいじめや性犯罪の温床となっているとの批判が世界的に高まっている。オーストラリアでは議会が16歳未満のSNS利用を禁止する法案を可決。SNS規制論を勢いづけた。日本でもSNSを通じた闇バイトの募集が社会問題となっている。MIXIはこうした点も踏まえ、mixi2を18歳未満利用禁止とした。