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コロナから身を「マモッテ」 “捨て猫守るアクセサリー工房”の奮闘

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THE PAGE

 飼い主がいない猫を、里親が現われるまで一時的に保護・飼育する施設を併設したユニークなアクセサリー工房が熊本県荒尾市にある。その名も「Catton(キャットン)」。猫をモチーフにしたオリジナル商品を揃え、収益の一部は保護猫の譲渡活動に充てている。  そんな工房が、エレベーターボタンやATM画面の操作、ドアの開け閉めなどを直接手や指先で触れずに済むよう形状に工夫を凝らした銀素材の指輪を生み出した。新型コロナウイルスの接触感染を軽減させたいとの思いからだ。「この指輪がもっと知られたら、感染が不安な皆さんも守れるし、猫たちのためにもなるかな」。店長の梅崎尚子さん(38)は語る。

 荒尾市を拠点にオンラインでのアクセサリー販売事業を立ち上げて10年余り。「地域の人に本当にたくさん助けてもらって続けてこれたので、何か恩返しができないかと考えていた」という梅崎さん。もともと猫が好きだったこともあり、日本中でブームとなった「猫カフェ」に着想を得て、初の店舗を2018年にオープンした。実店舗を構えることにより、地域での雇用機会も生み出したかった。  店頭販売するアクセサリー工房と保護猫の飼育・管理を組み合わせた店は全国でも珍しい。来店者は店内に設置された保護猫の飼育スペースに無料で入り、30分間触れ合うことができる。猫カフェや、保護猫と里親を引き合わせる「譲渡会」と呼ばれるイベントなどと比べても、猫一匹一匹と触れ合える時間が長いことなどから、猫との交流を目当てにする客も多く訪れたという。

 猫をモチーフとした商品と梅崎さんの保護猫への強い想い、そして地域での雇用創出をセットにしたコンセプトが注目され始め、ビジネスを拡大しようとした矢先、新型コロナウイルスの感染が国内で急速に拡大。Cattonの経営も大きく打撃を受けた。

 「全国での店舗展開の足掛かりに、関西と東京での販売会を行う予定だったんですが、すべてキャンセルになったんです。本当にどうしよう、と思いました」  大阪では4月半ば、阪神梅田本店での展示会に参加することになっていた。  神戸と東京での展示会や販売会も全てが中止となり、予定は白紙となった。

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