なぜ3か月遅れ開幕の女子ゴルフで新ヒロイン候補が躍動したのか…21歳の田中瑞希が3位、18歳の西郷真央が5位と健闘
可愛い“お団子ヘア“の田中は1998年度生まれの“黄金世代”。今大会は残念ながら予選落ちした渋野日向子、世界ランキング4位で日本選手では最上位の畑岡奈紗、ツアー最年少優勝記録を持つ勝みなみと同じ世代だ。 昨年1月に単年度登録して“ツアーデビュー“。9月の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」は、最終的には23位となったが、第3ラウンドまで4位と好位置をキープして存在感を示した。3週間後の「日本女子オープン」は9位。日本タイトルが懸かった2つのメジャーでの好成績で知る人ぞ知る存在となったが、プロテストに合格したのは昨年11月。3度目の挑戦での合格で、「気持ちが楽になった。同世代の選手たちが活躍し、優勝もしている。自分も早く追いつけるように頑張りたい」という気持ちで臨んだ開幕戦だった。 熊本国府高出身。同級生の“黄金世代”には「身近なライバルです」と話すツアー1勝の大里桃子がいて、彼女も今大会で5位タイと健闘した。 田中は、3打のリードを守れず、優勝をあと一歩で逃したが、予備日を設けていない大会だったならば、最終日が中止となった時点で単独首位だった田中のツアー初優勝だった。151センチながら平均約250ヤードを誇る飛距離が自慢。約670万件を超えるネット視聴があった今回で一躍全国区となった新ヒロイン候補は、「次の試合がいつかは分からないけれど、今度はちゃんと勝ちきるようにしたいです。熊本でまた練習します。これからも小さくても飛ぶところを見てください」と悔しいV逸にも涙はなかった。 プロデビュー戦となった18歳の西郷も光り輝いた一人だ。パー5の8番でバーディーを奪った時点で、11アンダーまでスコアを伸ばし、首位の田中に並んだ。だが、迎えたパー3の9番で痛恨の池ポチャのダブルボギーを打ち、続く10番でもボギーと崩れ、ここでジエンド。惜しくも5位でデビュー戦を終えた。 「緊張せずに楽しくできたけど、自分のミスで伸び悩みました。ショットを磨き直したいです」 悔しそうにつぶやいた。