今日開幕女子ゴルフ…鈴木愛、渋野日向子、畑岡奈紗”ビッグ3”有力も新型コロナのブランク影響でV争いに波乱の予感?!
ゴルフの国内女子ツアーが今日25日に開幕。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3月から開幕ができず、本来なら第17戦だった「アース・モンダミンカップ」が4日間、千葉・カメリアヒルズCCで、開幕戦として行われる。大会ではコースに出入りする全員へのPCR検査の実施、国内では、史上初めて全日程を通じてギャラリーを入れない無観客開催となり、さらに取材はリモート会見のみでメディアの入場も禁止という異例の態勢が敷かれる。 112日遅れの開幕戦には、現在も政府が多くの国・地域からの入国を制限している関係で、その対象国の一つである韓国勢は軒並み欠場を余儀なくされた。出場するのは日本に住んでいる昨季賞金ランキング29位の李知姫だけで、同ランキング3位で昨年の「アース・モンダミンカップ」を制した申ジエ、同4位のペ・ソンウ、同21位のイ・ボミらは来日できなかった。複数年シードのキム・ハヌルも含めると韓国勢のシード選手は10人が不在。 実力者がこれだけいなくなると、優勝争いを予想するのも難しくなる。ツアー通算16勝で同ランキング23位のテレサ・ルー(台湾)は出場するが、勝負強い海外のライバルたちが不在ならば、昨季賞金女王の鈴木愛(セールスフォース)、その鈴木と最終戦まで女王争いを演じた同ランキング2位の渋野日向子(サントリー)、そして米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗(アビームコンサルティング)の”ビッグ3”が俄然有利となるところだ。 しかし、3カ月半遅れの開幕戦という誰もが初めて経験する“長いオフ“が状況を複雑にする。 3月の沖縄を舞台とする例年の開幕戦は海外勢を含む実力者がしっかり結果を出してきた。ツアー制度が施行された1988年に第1回大会が行われて以来、昨年まで開幕戦として開催されてきた「ダイキンオーキッドレディス」は、これまでの32回の大会で海外勢が半分の16勝を挙げている。日本勢も2勝の不動裕理をはじめ、宮里藍、福嶋晃子、森田理香子らトップ選手が優勝者に名を刻んでいる。ここ10年のサプライズは2012年の斉藤愛璃くらいしかいない。「開幕戦では波乱が起きにくい」とのジンクスがある。