【樫出恒代さんに40代読者が相談!】花粉症の症状を抑えるには、とにかく「免疫力を上げる」ことが正解?
1.暑がり、または冷えている
暑がりでも寒がりでも、それは体の免疫がどちらかに偏っているサインです。相談者さんの48歳という年齢から考えると、更年期によるほてりやホットフラッシュ、手足の冷えなどのあるなしは、ご自身でも感じやすいのではないでしょうか? 漢方的な観点では、花粉症やアレルギーを持つ人ほど、体が冷えていることが多くあります。体内に溜まった余分な水分は、本来は汗や尿で排出されるのが理想。ですが、冷えがあることで免疫機能が正常に働かなくなるため、鼻水で出てしまう…というわけです。体が温まると物理的に鼻水も減るので、足湯、背中に湯たんぽを当てるなどのセルフケアはおすすめですよ。
2.夜中に目が覚める
免疫力が正常に働いている状態は、自律神経が整っている、と言い換えることもできます。45~48歳頃(相談者さんの年齢)から増えてくる自律神経の乱れとして多い不調は、睡眠の質の低下。トイレで起きるなども含め、睡眠中に中途覚醒があり、朝まで眠り続けることができない場合は、免疫力も正常に働いていない可能性が大。朝すっきり起きられているか、夜はちゃんと眠くなるかどうかも、合わせて振り返ってみてください。 40代、50代であれば、7時間以上の連続した睡眠を取ることが、正常な免疫の観点からも理想です。そのためには、食事は寝る3時間前に終わらせておく、寝る前にスマホやパソコンの強い光を浴びないなどを意識的に心がけていきましょう。
3.朝はお腹が空かない
朝食時が最も空腹であること=免疫力の状態も中庸であるといわれています(漢方的に考えて三食の理想の割合は、全体を100とすると朝食50昼食30夜20)。漢方の観点では、体の真ん中にある胃腸がちゃんと働いているかどうかをとても重視するからです。「朝は食べたいと思わない」「食欲がない」「何を食べてもおいしく感じない」という状態は、免疫のバランスが狂っているサインといえるでしょう。 お腹も空いて、胃腸がしっかりと活動し始めるには、朝一番に白湯を飲むのもおすすめです。胃腸の温度(38度)よりプラス5~10度ぐらい、45~48度ぐらいの白湯は体に負担をかけずに働いてくれます。