「共同親権」が導入されると、離婚後の子育ては実際どう変わる?「共同親権」で子育て中の米国在住シンママが解説!
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 最近、離婚後にも父母双方が親権を持つ「共同親権」の導入を柱とした、民法改正案が閣議決定されたのをご存知でしょうか? 【漫画】「私は夫が大嫌い」賛否を巻き起こした話題作『離婚してもいいですか? 翔子の場合』を読む 私が暮らしているアメリカや、欧米では多く導入されている制度ですが、日本で導入される上で、どのような点を議論する必要があるのでしょうか。 私のようなシンママさんの中には、この法案に不安を持っている方も多くいると思います。
この法案に関して不安な点を現役ママさん達に聞いてみました! Instagramで共同親権に賛成か反対かを971人にアンケートを取ったところ、賛成の意見が多かったんです!
「共同親権」ってそもそもどんな法案?
今までは離婚後にどちらか一方が親権を持つ単独親権でしたが、改正後は、父母が協議して共同親権か単独親権のどちらかを選択できるようにするというものです。 双方が合意できない場合は、家庭裁判所が判断をするそうです。 また、どちらかの親に虐待やDVなどの恐れがある場合は、家庭裁判所が単独親権と決めることになります。 共同親権の場合、子どもの進学など重要事項は双方の合意が必要になります。日常的な教育などに関しては、どちらか一方の「監護者」が単独で決められるそうです。
絶対反対!「何もしないのに、口だけ出されるのは嫌!」
反対の方にはこんな意見がありました。 「そもそも理解し合えないから離婚しているのに、共同親権で上手くやっていける気がしない」 「育児に参加していなかった夫が、離婚後に子どものことをきちんとみてくれるのか不安」 「親が不仲な場合、子どもが板挟みになって精神的に負担がかかってしまうのでは?」 など、「相手と関わりたくない!」という理由の他にも、子どもの心のケアや生活習慣が乱れることを心配してる方もいました。
虐待やDVがあった場合はどうなるの?
法案ではDVや虐待があった場合は、単独親権にできるという内容になっていますが、こんな声もありました。 「DVや虐待がグレーゾーンで単独親権にできなかった場合は?子どもにもしものことがあったらと思うと恐い…...」 何よりも子どもの権利と安全は守られるべきなので DVや虐待のスクリーニングをどうするかは、法案を通す前に一番議論が必要になる点ですね。