「共同親権」が導入されると、離婚後の子育ては実際どう変わる?「共同親権」で子育て中の米国在住シンママが解説!
共同親権で養育費の支払いは変わるの?
日本では離婚後の養育費の不払いが問題になることが多いですよね。 「養育費も支払わないのに、親権だけ共同にされても困る!」 「子どもと関わることで、親という自覚が芽生えて養育費の未払いが減るのでは?」 アンケートでは上記のような意見がありましたが、養育費の未払い問題に対しては、新しい制度の導入が検討されているそうです。 ・家裁が当事者に収入や資産の情報開示を命令できるようになる。 ・支払いが滞った場合には、優先的に財産を差し押さえられるようになる。 ・離婚時に養育費の取り決めをしていなくても、一定額を請求できるようになる。 共同親権の有無に拘わらず、養育費の未払い対策は早急に改善を進めてほしいですね!
共同親権に賛成!別居しても親としての自覚が持てる
共同親権に賛成!という人の意見にはこんなものがありました。 「子どもに会いたいのに、会わせてもらえない父親がいるのはおかしい」 「子どもにとって、自分を大切にしてくれる大人が多いに越したことはないと思う」 「ママ無しで子どもと時間を過ごす事で、パパとして成長していた」 自分の親が離婚した方からは、こんな意見もありました。 「親が離婚して、父親には全然会えないまま疎遠になりました。もっと会いたかった」
アメリカの共同親権はどんなもの?
私はアメリカで離婚をしてシングルマザーになりましたが、元夫とは共同親権で息子を育てています。 州にもよりますが、アメリカではよほどの理由がない限り、共同親権になります。 アメリカで離婚をする場合は必ず裁判所を通すので、その際に養育費や面会のスケジュールなど、細かい点まで決めたのちに離婚が成立します。 「どちらの親にも子どもの成長に関わる権利がある」という考えもあり、基本的に別居している親の面会を拒否することはできません。ただ、もちろん子どもの安全が最優先なので、暴力などの可能性がある場合は、第三者が立ち合いながらの面会になります。 養育費に関しては、滞れば取り立てる事もできる厳しい制度になっています。 もともと育児に積極的な男性が多く、両親共に協力して子育てをすべきという考えが浸透している国だから、共同親権がスムーズに取り入れられていると感じることもあります。 基本的にはどちらか一方の親と暮らしますが、「週末はパパの家」「夏休みはママとパパの家に半分ずつ」という感じで、中には「月曜から木曜はママの家で、金曜から日曜はパパの家」という子もいます。 共同親権の場合、離婚後も子どもが両方の親との時間を持てるという反面、お互いの家を行き来することで子どもの負担が増えたり、お互いの家のルールが違うことで子どもが混乱してしまうことがあるのも事実です。