「血液サラサラ」のために習慣化したいこと4つ。じつは歯磨きも効果的
脳卒中や心筋梗塞など、血管に関わる病気が日本人の死因の上位にランクインしています。血液がドロドロの状態になり、血管が老化すると、これらの病気を発症しやすくなります。そこで、扶桑社ムック『まいにち血液サラサラみそ汁』の監修者で、栗原クリニック東京・日本橋の院長を務める栗原毅先生に、血液をサラサラにするために、すぐに習慣化したいことを教えてもらいました。
1:「歯磨き」で歯周病を防ぐ
血管は年齢とともに自然に老化していくものですが、日々の生活や食習慣、ストレスなどによって、血液はさらにドロドロになり、血管の老化が加速します。 毎日必ずする「歯磨き」は、じつは血液サラサラのために大切です。歯磨きをおろそかにすると、歯周病菌が増殖、拡散します。歯周病菌は歯周ポケット内で、歯周組織を壊し、炎症を広げていきます。歯周病菌がもたらす毒素が歯肉の血管に入り込んで全身へと広がり、血管を傷つけることで動脈硬化を促進し、心疾患や脳卒中のリスクを高めるのです。毎日しっかり歯磨きすることで、歯周病菌を減らすことができます。 歯ブラシで歯を磨くだけでなく、舌ブラシで舌をきれいにするのもおすすめです。口内が清潔になるだけでなく、味覚がクリアになり、みそ汁のうま味や食事のおいしさをより豊かに感じられるようになります。
2:「水分」をしっかりとる
また、1日に必要な水分量をしっかりとることも大切です。血液にも多くの水分が含まれており、水分が不足すると血液が濃くなって粘度が高くなり、血流が悪化。酸素や栄養素が全身に行き届かず、さまざまな体調不良を起こします。
3:「ストレス」をためない
ストレスも血液がドロドロになる原因のひとつです。強いストレスがかかると、自律神経が乱れます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交互に働くことで心身の健康が維持されています。ストレスで交感神経が優位になると血管が収縮し、活性酸素を発生させて血液がベタベタになってしまいます。 リラックスして副交感神経を優位にすることで、血液の流れもスムーズになります。趣味に没頭したり、軽い運動をしたりと、リラックスする時間をつくりましょう。