橋下徹、再選の斎藤元彦に「勝ちは勝ちですけど、本来なら」…アンチ斎藤の急先鋒に疑問の声「自分の非は最後まで認めない可能性」
与党過半数割れという奇跡的なチャンスをムダにした
まず「維新の失敗」という点だ。たしかに、維新は支持率を下げ、国民民主のように自公への政策協議もほとんど拒否したまま、代表選をはじめてしまった。今こそ、国民民主に先駆けて政策提言をするタイミングなのだが、馬場伸幸氏を代表の座から引き摺り下ろすべく、橋下氏は発言し、実際にそうなった。与党過半数割れという奇跡的なチャンスをムダにしたのは、橋下氏自身の飲み食い政治を終わらせろという発言に原因がある。 そして、この飲み食い政治である。 橋下氏は、自分のものも含めて維新執行部の使った領収書を出せ出せ出せ出せ出せ出せ出せ出せと、衆院選前の維新執行部を口撃し続けてきた。この件、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」を筆者は想起した。出せ出せ出せ出せ出せ出せ出せ出せ出せ!と。それぐらいの信じられなぐらいの執着であった。 たしかに、領収書の公開については民間基準にあわせてやったらいいと思うが、維新とはもう関係のないテレビで影響力を行使する人物が、一野党の動向について、そこまで執着すべきなのか。馬場氏が飲み食いしながら政治をしていたのは、自公が過半数を握っている以上、致し方のないことだと感じた人もいたのではないか。
もはや批判のための批判なのであろう
過半数を握っていた頃の自公とて、独断でやってるように思われたくないので、時に野党の協力も必要だが、過半数を自公で握っている以上、それも程度問題である。そして野党第2党である以上、テレビを中心とするメディアは野党第1党である立憲民主党にスポットライトを当てるのである。飲み食いして、どうにか維新にも国民にアピールできる材料を探すことすら、ダメというのは、まったくわからない。民間でも営業活動として飲み食いはする。そこでクライアントの温度感を探るというのは、日本だけでなく、海外でも普通に行われる商行為だ。 そしてまた、過半数割れすれば、飲み食いの必要もなくなる。飲み食いが問題なのではない。自公が過半数を握っているかどうかが問題だったのだ。このことは当然知っていたはずなので、もはや批判のための批判なのであろう。 次に、維新の失敗ということだが、維新の支持率が落ち、得票率が落ちているのは、兵庫県知事をめぐる対応に大失敗したこと。万博は問題ばかり起き(筆者は、14兆円もの税金を投入しておいて、特に経済波及効果がほとんどなく、プロパガンダに使われている点が大きいと思う)、大阪維新に対する疑念が生まれていること。
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