データを活用して好きな香りとの出会いを作る:「カラリア 香りの定期便」
ーカラリアでは、おすすめの香りを提案する「レコメンドAI」なども展開されていますね。これは、いつ頃からスタートさせたものなのでしょうか。 レコメンドAIは、カラリアをリリースした半年後くらいに着手し始めました。当初は精度がそこまで高くはありませんでしたが、いろいろな切り口から提案できるようにとスタートさせています。 カラリアでは「香りとの出会いを最適化すること」をビジョンとして掲げているので、サービスのリリース当初から「香りに関するデータを、いろいろな切り口でどれだけ膨大に集められるか。それをどう生かせるか」が大事だと考えていました。 また、目に見えない香りを、Webサイト上でどのように表現するのか。デザインとデータの活用は、特に力を入れてきたことです。 ーデータの収集はどのようにされているのでしょうか。 カラリアのWebサイト内でレビューを集めています。ここでは、香りの好き嫌いだけでなく、使いたいシーンや季節など、いろいろな観点のレビューを集めているんです。 このレビューは、現在35万件ほどあります。香りについての感想を文章で書くだけでなく、使いたいシーンやイメージをタップしてレビューができるようになっているので、気軽に入力してもらえているのかなと。データ数の多さは、弊社の強みにもなっています。 また、サービス登録時にもお客様に任意でアンケート回答もお願いしていて。こちらはパーソナリティに関わる部分で、どういったシーンで香水を使いたいのかなどをお答えいただいています。 常にいろいろな角度からデータを分析できるよう、体制を整えています。 ー現在は、「香りのギフト」というサービスも展開されていますね。 香りのギフトは、昨年の10月にリリースしました。香り関連の商品は、店頭でもギフトとしてのニーズが高いんです。香水に関しては、百貨店での売り上げの約7割がギフト用だと聞いています。 そこで、比較的安価に試してもらえるカラリアの特長を生かして、ギフト機能を作りました。このギフトを通して香りに触れる機会が増やせれば、よりたくさんの人に香りを楽しんでいただけるようになると思っています。 ーカラリアは、お客様にとってどのような存在になっていきたいとお考えですか。 まずは、理想の香りと出会う場所になっていきたいです。その方がこれまで好きだった香りの情報をもとに、季節やシーンなどいろいろな角度から新しい香りを提案して、その日の気分に合うものと出会っていただけるようにしたいと思います。 カラリアは、少量だからこそいろいろなものを試せるところが強みです。試すなかでもしお気に入りの香りと出会ったら、大きいサイズで販売しているブランドさんのものを購入していただけるといいなと。 それを実現するために、ブランドさんのECサイトに遷移できるようにしていきたいです。