車盗難を防げ! リレーアタック対策は100均グッズでできる? 色んなもので実験してみた。
クルマのドアノブに手を触れることで施錠・開錠し、キーを挿さずにエンジンを始動できる「スマートキー」。その便利さとは裏腹に、スマートキーが発する電波を悪用してクルマを盗む「リレーアタック」という手口による被害も発生している。そこで本記事では、リレーアタック被害を未然に防ぐため、100円均一のお店で手に入る身近なグッズを試してみた。 【画像たっぷり】実験の様子を写真付きでチェック!(全14枚)
リレーアタックとは
「リレーアタック」とは、「スマートキー」が常に発している微弱な電波を特殊な装置で受信・増幅。さらにその増幅した電波を中継することで、まるでクルマの近くにキーがあるように誤認させ、カギを開錠・エンジンを始動してクルマを盗む方法。 たとえば、家の中にスマートキーが置かれていた場合、犯人Aはスマートキーの微弱な電波が受信できるまで家に近づき、そこで特殊な装置を使用して電波を受信し増幅して再び送信する。次に、犯人Bがその電波を受信してさらに中継。犯人Bは、対象のクルマまで電波を再送信するために複数の場合もある。最後に、クルマの近くにいる犯人Cがカギを開錠、そのままクルマのエンジンをかけて盗むのである。たとえスマートキーが家の中に置いてあっても、漏れ出ている電波をリレーアタックの装置でキャッチされると、クルマのカギを開錠されてしまう。 以前は、この特殊な装置の性能が低かったため、玄関にカギを置かなければ大丈夫だと言われていた。しかし、現在は装置の発達により、より家の奥に置いてあっても受信できるのだという。 さらに、この方法の怖いところは、外出先でも被害に遭う可能性があること。例えば、犯人グループがお店の駐車場にいたとしよう。目当てのクルマが入ってくるのを確認。オーナーがクルマを降りて歩く後ろを、犯人がリレーアタックの装置を持って一緒に店に入る。スマートキーの電波を増幅・中継し、外にいる仲間がクルマを盗むという具合だ。 このリレーアタックを防ぐには、スマートキーが常に発している微弱な電波を遮断する方法が効果的で、一般的にアルミやブリキなどが電波を遮断できる素材として知られている。