人類史上で最も長生きした女性が「1週間に1キロ食べた」好物とは…医師「疲れ知らずの体をつくるのに食事の変革は必須」
「とくに病気はないのに体がだる重い」「午後になるとどっと疲れが」「睡眠時間を確保しているのに眠気がひどい」…。原因がよくわからないながら、こうした心身ともに冴えない症状を訴える人が増えていると糖尿病をはじめとする生活習慣病・肥満治療のためのクリニックを東京・銀座で開業する牧田善二先生は言います。一方で多忙な名医ほど「食事」を活用して疲労回復しているそうで――。今回、先生の著書『疲れない体をつくる最高の食事術』から一部引用・再編集してお届けします。 【書影】医学的データと臨床経験から導きだしたミラクルフードとは!『疲れない体をつくる最高の食事術』 * * * * * * * ◆人類史上、最も長生きした女性 人類史上、最も長生きしたとされるのが、フランス人女性のジャンヌ・カルマンさんです。 1875年2月21日生まれの彼女は、1997年8月4日に122歳で亡くなるまで、寝たきりにもならずハツラツと暮らしていました。 生前の写真を見てみると、車椅子こそ使っているものの、100歳を過ぎてもおしゃれで快活に過ごす様子が伝わってきます。 南仏アルルに在住していたため、生前のゴッホに会ったことがあるというくらいですから、その長寿のほどがわかるでしょう。 あまりにも健康で長生きだったので、晩年のカルマンさんについて「娘が本人になりすましていたのではないか」という疑念が囁かれたことがあります。しかし、フランス国立保健医学研究所の専門家たちがデータを精査し、本人であることが確認されています。
◆100歳を過ぎても元気な人の好物 このカルマンさんが、大好きでよく口にしていたのが、赤ワインとチョコレートです。チョコレートは1週間に1キロ食べたこともあったそうです。 もう一人、あと少しで120歳というところまで生きたアメリカ人女性、サラ・ナウスさんもチョコレート好きで有名でした。 また、長寿者が多い地域として有名なイタリアのサルデーニャ島には、肉体労働をこなしながら一日に1リットルものワインを飲む元気な高齢者がたくさんいます。 赤ワインにもチョコレートにもポリフェノールという健康にいい成分が豊富に含まれています。そうした成分が、疲れ知らずの体をつくり、健康長寿に寄与していることは確かでしょう。
【関連記事】
- 食後眠くなる。慢性的な疲労感や不調に悩まされる。医師「その根本原因は恐らくあなたが<よかれ>と思って補給しているものに…」
- 和田秀樹 年をとれば動脈硬化やがん細胞がない人は存在しない。老人の勝ち組になるには、50歳が分岐点【2023年間BEST10】
- 和田秀樹「夫源病」が話題になる昨今、実際<定年後の夫>ほど厄介な存在はなく…「60歳で結婚生活を続けるかを一度考え直す」ことのススメ
- 階段の上りと下り、実は筋トレ効果が高いのは…筋肉先生・谷本道哉「階段を避けてエスカレーターに行列、なんて本当にもったいない!」
- 長寿な人に共通する性格とは?1日60gのタンパク質摂取、今より10分多く体を動かす…食事や運動を意識しつつ、いかに人生を楽しめるかがカギ【2023編集部セレクション】