威嚇しまくりだった青い瞳の野良猫「くうちゃん」。家猫になって1年後の感動的変化
威嚇猫だったくうちゃんの1年後
X(旧Twitter)やInstagramなど、『無重力猫ミルコのお家』のアカウント名で約25万人ものフォロワーがいる中川ちささん。愛玩動物飼養管理士の資格を持ち、現在6匹の猫と暮らしています、 【写真】見てるだけでほっこりする元野良猫の福猫くうちゃんのビフォーアフター 約1年前に、中川家の庭に突如現れた1匹の猫。しばらく様子を見ると宿なしの外猫であることがわかり、寒さ厳しくなる前にと保護することに。「くう」ちゃんと名付けられ、中川家の一員に。最初は威嚇していたくうちゃんが先住猫とふれあい、次第に家猫になっていく様子は、とてもかわいく、SNSでも人気を集めています。 外猫から家猫になり「新入りくうちゃん」と呼ばれていましたが、お迎えして約1年、今では「元外猫」だったことを忘れてしまうほど、家猫ライフを満喫しているといいます。そんなくうちゃんの今の様子を中川さんの寄稿でお伝えします。
保護した当時は不安もあったけれど
庭に現れた猫「くう」を家に迎え入れて1年が経ちました。保護直後は心配ごとがありました。なにせ、我が家にはすでに先住猫のミルコ、うしお、ピーチ、レオン、ロッケという5匹の猫がいるので、先住猫たちと仲良くできるのかは不安材料でもありました。 実際に保護して家の中に入れると、一晩中夜鳴きをして怒り顔……。幸せを願って保護したけれど、家での生活に馴染めるのか、保護したことが、くうにとっていいことだったのか、不安で眠れない夜もありました。でも、そんなことを思っているのもつかの間、気づけば先住猫との距離も縮まっていき、まるで魔法にかかったように、くうの夜鳴きも治ったのです。新しい環境にくうも最初は緊張し、負けないぞ、頑張るぞと必死だったのかもしれません。 ですが、気を許したとともに、今度は驚くほど甘えん坊に。今では、ずっーーーと前から我が家の一員だったようにすっかり馴染んでいます。くうが来てから、先住猫たちにも変化が生まれ、この1年様々な笑いも生まれました。
くうの気持ちを和らげた先住猫たち
5匹いる先住猫の中で、くうともっとも仲良しになったのが、ロッケでした。保護して1ヵ月目ぐらいから気づけば一緒に寝るようになり、今でも「息できている?」と心配になるほどピタ―ッとくっつき合って、同化して寝ています。その姿がとても幸せそうで、そんな寝顔を見ていると、外見はまったく違うのですが、他人(他猫)だ思えません。「もしかして、前世は兄弟だったの?」と思ってしまうほどです。 くうとロッケが仲良くなったきっかけは、ロッケからのアプローチでした。くうが家猫になり間もない頃、ロッケがくうを毛づくろいをしはじめたのです。最初はロッケが一方的に舐めてあげていたのですが、だんだん互いに毛づくろいし合うように。今でも、お互いに毛づくろいし合っていますが、最近はどっちがしてあげるのかで揉めることもあります。これは他愛もない喧嘩ですぐ仲直りするのですが、「ボクの方が先にしてあげたいの!」「ボクのが先だよ!」と揉めているのかと思うとなんだかかわいいですよね。これもくうが家での生活に慣れてきた証なのかなと思っています。