原田龍二が語る「消えた女性の遺体」の怪奇。JR西日本・須磨駅で起きた“人身”事故の見解
神隠しが本当に起きたのか!?
いつものように同行していた降魔師の阿部吉宏さんが現場でプロファイリングを行ったところ、「神隠し」の可能性を指摘しました。 人が亡くなる寸前、ご本人が死にたくないと強く思うとき、とんでもない精神のエネルギーが放出されるそうです。その力が強ければ強いほど、次元を歪めることがあると。それに加え、須磨駅周辺には「神域」が存在するのだろうとも阿部さんは言っていました。
「神域」とは何かというと、不思議な力を持つ存在がいくつも集まる場所を指すそうです。そして須磨駅の場合は、神域を創り出す要因が最低でも3つあると。 「カンカンカン」という踏切の音と、「ガタンゴトン」という電車の振動。そして波打ちの音。須磨駅はホームから砂浜が見えるほど海からの距離が近いんです。 そうした一定のリズムは、別の次元を生み出したり、空気を震わせたりする力がある。お坊さんが一定の間隔でお教を唱えてお清めをするのも、音の力が働いているそうです。
小さな子供たちは神秘的な力を持つ
さらに、駅近くには保育園なのか幼稚園なのか、小さな子供たちが集まる場所がありました。完全な大人になる前の子供たちは神秘的な力を持つ。それも神域が生まれる要因になっているのだろうと、阿部さんは言っていました。 運転手は人を轢いたと思って急ブレーキをかけた。僕の知人の息子も、電車に何かが当たる感覚があった。それ自体が大きな勘違いだったのか、それとも人間ではなく霊が飛び込んだのか、僕らが真相を知る由はありません。
ですが、同じリズムを刻む複数の音、神聖な力を持つ子供たちの存在といった要因が重なって、女性がすぽっと神域に飲み込まれた。現代の「神隠し」が起きたのかもしれないという阿部さんのプロファイリングが、僕にはいちばんしっくり来ます。 では、女性はどこに行ったのか?という話ですが、神隠しは物理的に消えることを必ずしも意味するわけではなく、違う次元にワープして、いまもどこかで生きているという可能性も含んでいます。