原田龍二が語る「消えた女性の遺体」の怪奇。JR西日本・須磨駅で起きた“人身”事故の見解
凍える冬をとことん堪能しようと、夏の風物詩を真冬にお届けする連載企画。 俳優・原田龍二さんの「オトナの怪談」第2弾は、いままでとは少し毛色の違うエピソードを披露。 ▶︎すべての写真を見る
私たちの身近で起きてしまう、電車の人身事故に関する変わりダネだ。
信頼できる仲間から届いた1通のLINE
こんにちは、原田龍二です。今回お届けするのは、2022年の1月、神戸のJR須磨駅で起きた踏切事故の話です。僕がそのニュースを知ったのは、事故の翌日。京都の撮影所で知り合った方からのLINEでした。 知人は空手家でありジャーナリストであり、新聞記者でもある男性で、情報源は信用できるぞと思いながら読み始めましたが、内容は御子息が実際に体験した個人的なものでした。 当時のLINEの内容を紹介しますね。
今日、息子の乗った電車で不思議なことがありました。朝の10時過ぎにJR神戸線に乗車していた息子の電車が、須磨駅を通り過ぎた頃に急ブレーキをかけて停車したそうです。 聞けば、線路踏切内に女性が侵入したとのこと。運転手さんは女性を轢いた感覚があり、事故報告をしたそうですが、どこにも女性の姿はなく、JRも警察、消防局も懸命に探しましたが、結果見当たらなかったのです。 運転手だけではなく、乗車していた息子本人も、何かに当たった音がしたと言っています。電車はその後、約1時間以上も運転を見合わせ、ダイヤにも大きな乱れが出ました。 乗客は順次振替用のバスに移り次の駅に移動したそうですが、なんとも不思議で不気味な経験だったと話しています。最近、JR神戸線は関西地区でも特に人身事故が多発しており、都市伝説も生まれている、人が亡くなる路線です。 女性は50~60歳くらいだそうですが、これは本当に女性が侵入し、接触する前に素早く身をかわして逃げていったのでしょうか。それとも霊だったのでしょうか。警察では今も女性の行方を探しているそうですが、手がかりがないようです。
「女性らしき人影が写っていた」という曖昧な報道
このLINEを受け取ったとき、僕らは偶然にもYouTubeの企画で大阪にいました。タイミングにご縁を感じ、現場に向かうことにしたんです。 当然、現場検証が行われているとばかり思って向かいましたが、須磨駅に到着しても、特段、何も起きていない。人身事故ならご遺体の肉片が飛び散っているだろうし、線路に血の1滴でもこびりついているはずです。 でも、見る限り、形跡は何もありませんでした。 もちろん、実際に起きたことなので報道もされました。ですが、「防犯カメラには女性らしき人影が写っていた」といったものや「結果、接触した跡はなかった」というJR側の見解がぼんやりと示されただけ。いまでも、それ以上の報道は存在していないと思います。