【ハイライト動画あり】4万544人が目撃した歴史的大熱戦。100度目の早明戦は3点差決着
ペナルティを犯す早稲田に対し、明治大はラインアウトモールを起点に反撃。
前半19分にPR檜山蒼介がコントロールされたモールのフィニッシャーとなり、5-5で迎えた同28分にはHO西野帆平が勝ち越しのチーム2トライ目。相手反則からモールで獲りきるパターンで5点リード(10-5)を得た。
「今日はしっかり戦って前に出るシチュエーションがたくさんあり、ゴール前、セットプレーでトライを獲りきる部分もいくつか見えました。ここは(大学)選手権に向けて大きな自信になります」(明治大・神鳥裕之監督)
だが、勝敗も左右しうるスクラムの優位は早稲田だった。
前半終了前、ゴール前でインターセプトを狙った明治大CTB平翔太がノックオン。ここで早稲田は圧力を受けたかに見えたが、スクラムを右に回して相手FWの出足を遅らせた。
スクラムからの球出しで、フォワードが届かないスペースに走り込んだのはルーキーWTB田中健想。スクラムとの合わせ技で2トライ目を奪い、早稲田リードの12-10で後半へ向かった。
後半に入り、明治大もルーキーWTB白井瑛人がジャッカル。両軍のルーキーが大舞台で躍動する。
早稲田大の注目ルーキー・SO服部亮太は、この日も特大ロングキック、落球を誘う特大ハイパントで魅せた。一方でショートになるキックミスもいくつか見られた。
「服部はペナルティのノータッチもあり、(試合後)複雑な表情をしていましたが良い経験をしていると思います。これをどう次のパフォーマンスに繋げていくかは僕もサポートしたい。まだまだ伸びしろがあります」(早稲田・大田尾監督)
前半同様に中盤でのペナルティが多い早稲田。ここから明治大は前半9分、自陣22mに侵入。フラットへの縦突進を重ねると、アングルをつけて最後はCTB秋濱悠太が右中間に3本目。明治がフォワード同様に強みとするバックスで、5点リード(17-12)を奪い返した。
しかし早稲田もモールから1トライ(後半17分)を返して同点(17-17)。一進一退の熱戦に会場のボルテージはノーサイドへ向かって高くなっていく。