【ハイライト動画あり】4万544人が目撃した歴史的大熱戦。100度目の早明戦は3点差決着
「今日は本当に、明治大学さん、われわれ、双方のプレイヤーがいま持てる力を出したと思います」(早稲田大学・大田尾竜彦監督) 【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 明治大学(12月1日)
実力伯仲の大熱戦に4万544人が酔いしれた。
2024年12月1日(日)、100度目の対戦を迎えた早明戦は、関東大学対抗戦の優勝を決める大一番。
1位(勝点36)で6戦全勝の早稲田大学と、2位(勝点31)で5勝1敗の明治大学。竜虎相打つ黄金カードで、明治大は3トライ差以上のボーナス1点、26点差をつけての勝利しか対抗戦優勝の道はなかった。
が、国立競技場に漂っていたのは、赤黒と紫紺のジャージーが織りなす独特の空気感。そこに広がっていたのは、勝点争いを超えた、『早明戦』という名の世界だった。
「歴史ある早明戦で試合をするということで、本当に早稲田らしくない試合はできないと思っていました」(早稲田大・大田尾監督)
先制トライは前半13分、HO佐藤健次が左隅で切り取った。端緒はCTB福島秀法のラインブレイク。大田尾監督の個人的MVPはこの修猷館出身の3年生だった。
「今日の福島(秀法)には助けられました。最初のトライに繋がるラインブレイクや、(終盤の明治大・伊藤の)ラインブレイクでいかれたかなと思った場面でもタックルしてボールも押さえていました」(早稲田・大田尾監督)
早稲田が5点を先取して、「やはり早稲田有利」のムードが漂うが、そこは“早明戦”。ここから一進一退のシーソーゲームが始まる。
明治大はFWがチームスピリット(「前へ」)を感じさせる圧力で、早稲田のペナルティを誘う。この日早稲田のペナルティ数は11。明治大は前後半3つずつで約2倍に上った。
「フィールド上のペナルティで、ノット・ロール・アウェイやオフサイドがあり、(それらは明治大学の)縦のプレッシャーを受けたところで僕たちがペナルティをしていました。(ディフェンスで)前に出れているとこでペナルティはなかったので、そこは今後練習中からやっていきたいです」(早稲田大・HO佐藤主将)