現役ドラフト、今年も「ドラ1」は対象になるのか “あり得そう”な選手を探ってみた
2022年に導入された現役ドラフトは今年(12月9日に開催)で第3回目を迎える。過去2年の結果を見ると、第1回の細川成也(DeNA→中日)、大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)、第2回の水谷瞬(ソフトバンク→日本ハム)などが移籍をきっかけにブレイクしている。 【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら また、昨年は佐々木千隼(ロッテ→DeNA)、馬場皐輔(阪神→巨人)、鈴木博志(中日→オリックス)と3人のドラフト1位で入団した選手も名を連ねている。今年も彼らのようにドラフト1位で入団しながら、現役ドラフトの対象となりそうな選手がいるのか。チーム事情や選手の立場などを考えながら探ってみたいと思う。 まずセ・リーグで名前が挙がるのが中村奨成(広島)だろう。2017年の夏の甲子園では大会新記録となる6本のホームランを放つ大活躍を見せ、2球団競合の末に広島に入団。将来の正捕手として期待が高かったが、プロ入り後はなかなか一軍では結果を残せずに二軍暮らしが主となってしまっている。 今年からは外野手登録となり、背番号も22から96へと変更。夏場にはレフトでスタメン出場する機会もあったが、最終的には30試合の出場で打率.145と結果を残せずにシーズンを終えた。それでも二軍ではチーム最多となる8本塁打を放っており、結果を残したのはプラス要因である。同学年の清宮幸太郎(日本ハム)が成績を残したことも刺激となっているはずだ。地元を出て環境が変われば、成績を上げる可能性も十分にあるだろう。 パ・リーグでは中村と同じ広島出身の堀瑞輝(日本ハム)の名前が挙がる。広島新庄高校ではエースとして活躍し、3年夏には甲子園に出場。続くU18アジア選手権では日本代表の一員として出場してさらに評価を上げ、2016年のドラフト1位で日本ハムに入団した。プロ入り3年目の2019年からは4年連続で40試合以上に登板。2021年には39ホールドをマークし、最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得している。