「俺らの時代は…」が口グセの上司にウンザリする…佐久間宣行が明かす、昭和メンタルな上司との接し方
世代間ギャップが激しくなっていると言われる昨今。おじさん世代は若者世代を「理解できない」と否定し、若者世代はおじさん世代を「古い、いつの時代の価値観だ」と一刀両断する。しかし、どちらの世代にもそれぞれの思い、言い分がある。 【写真】メンタルの強い人が、なぜか絶対にやらない「意外なこと」があった! 『ゴッドタン』『トークサバイバー』などの人気番組で知られるプロデューサーの佐久間宣行氏は、現在48歳。職業柄、そして年齢的にも、おじさんと若者、両方の気持ちが分かるという強みを生かして、新刊『その悩み、佐久間さんに聞いてみよう』(ダイヤモンド社)を刊行した。そこでこのたび、ビジネスシーンにおける2大“おじさんと若者のギャップお悩み”について相談してみた。 1つ目はズバリ「仕事に対する価値観」だ。おじさん、若者それぞれからの悩みについてアドバイスをもらった。 若者からの悩み 「口グセは『俺らの時代は……』、『俺らが若い頃は……』等。自分が若い頃のやり方が正義と思い込んで、部下の仕事の仕方にいちいちアドバイスという名の口出しをしてくる上司にウンザリする。何かと飲みに行きたがるなど、仕事とプライベートの線引きも曖昧。このように昭和メンタルな上司には、どう接するのが正解なのか?」(28歳・営業)
リスペクトを持つこと
昭和メンタル上司への接し方には2つ方法があって、まず1つは「リスペクトがあるように見せる」です。「僕には今まで培った知見がないので力を貸してください」と言うなど。実際、上世代は知見はあるじゃないですか。その武器の振るい方とかルールの把握の仕方が現代に合っていないだけで。でもリスペクトを持つと、ダメ出しもそんなにダメ出しに聞こえなくなるというか、むしろ助言に思えてくるんですよ。 もちろん無条件でリスペクトする必要はなくて。よく知らない相手でも、普通に礼儀正しく接するじゃないですか。それと同じ。好き嫌いは別で、上司にも礼儀正しく接したらいいだけです。 もう1つは、「上司にとって仲良くなったほうが得な部下になる」という手法です。俺を雑に扱うと損するよ、とか、無視すると面倒だよ、などと思わせる。僕はこちらの手法を意識していて、仲良くなると上司に対して耳に痛いこともちゃんと言う若手だったので、上司も「コイツのことはあまり無視しないでおこう」と思っていたんじゃないかな。 そうすると良いのは、組織の中で自由が確保できるんですよ。上司から、「コイツはしっかりしているから放っておいてもいい」と信頼されるようになるから。上司のことを嫌って距離を取ろうとするから、逆に「コイツは逃げ回りやがって」と管理が厳しくなったり、嫌な仕事を回されたりするんです。「放っておいて大丈夫」という信用を得るようにふるまう、それが一番いいんだけど、もちろん難しいですよね。